海老原嗣生×上野千鶴子@『ちくま』
筑摩書房のPR誌『ちくま』11月号で、海老原嗣生さんと上野千鶴子さんが対談しています。題材は、本ブログでも取り上げた海老原さんの近著のちくまプリマー新書『女子のキャリア〈男社会〉のしくみ、教えます』をめぐってです。
http://www.chikumashobo.co.jp/blog/pr_chikuma/entry/806/
冒頭から飛ばしていますが、この認識のまっとうさが雇用問題の流行の議論からすっぽりと抜け落ちガチになってしまうのが、この業界の宿痾であるわけですが・・・。
海老原 私はずっと雇用問題をやってきた人間です。取材や取引で多くの企業を見てきたのですが、一番の問題はジェンダーでしかないと思っているのです。非正規問題も、基本はジェンダーの問題だと思います。
上野 全くその通りです。
海老原 たとえば、大卒男子はロスジェネ世代でも、卒業当時は正社員率が八二%くらいだったのが、今は九二%まで上がっています。加齢と共に、どんどん正社員化しているんです。対して女性は、入口でも七八%と五%低いのが、三〇代になれば六〇%程度。どんどん非正規になる。
上野 格差は初めからジェンダー問題だった。雇用崩壊はもともと女の問題だった。それが男にまで波及して「若者格差」になってから、初めて政治とメディアが問題としてとりあげたというのが、私の認識です。
海老原 私の友人の新聞記者の女性たちも、「女性かわいそう論」を書くと、デスクにはねられるというんです。「若者かわいそう論」にすり替えることで、ジェンダー問題を正面から考えさせない大きな「しかけ」になっている、と。
上野 よくぞ言ってくださいました。
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-761b.html(海老原嗣生『
女子の
キャリア』)
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