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2012年11月 6日 (火)

40歳定年説の深まる謎

労務屋さんが2回にわたって、「40歳定年説」に緻密な猛爆撃を加えていますが、

http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20121105#p1(40歳定年説があまりにもひどすぎる件)

http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20121106#p1(40歳定年説があまりにもひどすぎる件(続き)

いやまあ、労働関係者としては、これくらい緻密かつ無慈悲に爆撃を加えるべきではありますが・・・。

そして、今月10日発売の『中央公論』では、海老原嗣生さんとの対談という形で、わたくしも結構爆撃していたりしますが、

ただ正直言って、柳川さんがこういうことを主張されるのには、いささか「あれ?」という気持ちもあります。

実は、今年4月、総合研究開発機構(NIRA)に呼ばれて、牛尾治朗会長や柳川理事、NIRAの研究員の皆さまの前でいろいろと喋ったことがあり、その時に、日本の『正社員』という概念がいかに特殊であるかを、欧米の『レギュラー・ワーカー』との違いを中心に、詳しく説明し、「いや、まさにそうなんだよな!」と意気投合したつもりだったので、「そういうことも全部分かった上で「定年40歳」ですか・・・・・」という思いも湧いたりするわけです。

理屈は理屈として、今の日本で注目を集める議論をするためには、あえてこういう言い方をすることが戦略的に正しいのだ、というご判断の上でのことであるならば、それはそれでそれ以上とやかくいうべきことでもないのですが・・・。

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コメント

真紀子氏や橋下氏と同様、誤謬や齟齬は含むし、手法は荒っぽいのですが、ある程度の範囲で正解を含んだ方向に、エイヤと暴投を投げて、そこから考える、という観測気球でうはないでしょうか。
超大手以外の日本人はそもそも、転職をしています。そして40代になれば世界中どの国でも転職率は下がります。超大手の雇用慣行を壊しても、雇用吸収力は小さいから、多くの普通の若年雇用には役立ちません。
こうした誤謬よりも、僅少差で年功階段を昇るという仕組みに、一石を投じる役割を、柳川さんが担ってくれたと、善意の解釈を、hamachanさんの結びと同様に私もしています。
そして、そこから先は、hamachanさんや労務屋さんのような、緻密で現実に着地できる人の出番。
これが、良い契機になること、期待しております。

TBありがとうございました。私としても柳川先生がこんなひどい文を書くとは思えず、したがって冒頭に「国家戦略室の事務局が書いたものに柳川先生が名前だけお貸しになったものではないか」と邪推を書きました(「国家戦略室の官僚」と書かなかったことにご注意を)。まあインタビューなのでまとめた記者の能力の問題で、柳川先生のチェックなど経ずに掲載しているだけかもしれませんが。
極論も観測気球もコミュニケーションの手法としてはあると思いますが、今回は闇雲にもしくはなんとなく投げてみただけのように感じます。これだと、そういうのが好きな人は大喜びする一方、嫌いな人は「40歳まで正社員として酷使搾取して放り出す」といった脊髄反応を示すにとどまり、建設的な議論には進まないように思うのです。まあ、連合総研の研究主査をやる人の中にもこういうのが好きな人がいたことがわかったのは思わぬ収穫だったかもしれませんが。

今回の大学認可騒動で、田中大臣の問題提起はすばらしいといって擁護する有識者がいる。この記事に、投稿されている海老原氏や、大谷昭宏氏だ。

意図がよければ手段は問わないのか?愛国無罪?

権力者が、問題提起する方法として、権力を恣意的に行使するというようなことは、法の支配を重視する立憲国家にあってはならないことだろう。これを是認する人々の神経がよくわからない。

教養の本質は、権力を有する者が、自己抑制できるかどうかだという。有識者として、マスメディアで発言する方々は、自分の立ち位置について、よく考えるべきだろう。

優先順位は、何なのか。

憲法が何のためにあるのか、もう一度、教科書を読んで位置から勉強してはどうか?適正手続(デュープロセス)はそんなに軽いものなのか?

柳川先生のような政府の報告書というレベルでは、問題提起として許容される範囲内かもしれないが、田中大臣のように、権力を行使して、特に法律を信頼して行動している国民に、不利益変更をして、損害を与えるなどということが許されるわけはないだろう。

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