徴税請負人
一瞬、ローマ帝国かアンシャンレジームかと思ってしまいましたが、現代イタリアの話なんですね。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20121005-OYT1T01190.htm?from=blist(イタリア自治体の徴税請負人ら、102億円横領)
財政再建中のイタリアで、地方自治体の徴税を請け負う民間会社の元経営者(52)ら5人が、徴集した税金から約1億ユーロ(約102億円)を横領した疑いで警察に逮捕された。
伊各紙が報じた。横領された公金は自家用飛行機やヨット、高級車などの購入にあてられていたという。
同社は2006~09年に約400の自治体の徴税を請け負っていた。同国は年間脱税額が2000億ユーロを超すと指摘されるなど、徴税の不備が財政悪化の一因になっている。
近代租税国家の真ん中で徴税請負人なんていう存在を見るとは思いませんでしたが、国家機能のアウトソーシングがその中核的機能に及んでいけばこういうことになるわけでしょうか。
まあ、イタリアは近代租税国家じゃなかったという説明もあり得るのかも知れませんが。
(日本みたいに会社に源泉徴収させているのは徴税請負人じゃないのか?という突っ込みはありえますが)
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国家じゃないけど、
水道料金徴収なんかアウトソーシングされてますけどね。
投稿: さかもと | 2012年10月 7日 (日) 06時35分
徴税請負人制度は制度をきちんと設計すれば貧民に負担がかからず富裕層から徴収が可能になるので、
存在そのものよりも制度がどうかの話であると考えています。
そのあたりのことをまとめた記事を書いています。
https://inmthrnb.hatenablog.com/entry/2020/06/17/200106
投稿: 井本拓伸 | 2020年6月20日 (土) 12時58分