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2012年10月26日 (金)

ゾンビ襲来!

08249l本が送られてきたので開けてみると、中から出てきたのは

ギャアァァーー!!!

ゾンビが出てきた。

いや、『ゾンビ襲来』という本が出てきました。

こんな本を送ってくるのは誰だろうと表紙を見ると、谷口功一さんが訳しているではないですか。法哲学が嵩じてついにゾンビになったか。

実際、裏表紙見返しの著者・訳者紹介の写真を見ると、著者のドレズナー氏とともに、谷口さんともう一人の訳者の山田高敬さんがいずれも背筋も凍るゾンビ121026_201111_2の姿となって映っております。

え、改めて、本書を版元のHPの言葉で紹介しますとですね、

http://www.hakusuisha.co.jp/detail/index.php?pro_id=08249

「ゾンビの突発的発生は必ず起こる!」その日にどう備えるべきか? 国際政治学の世界的権威で、ゾンビ研究学会顧問のドレズナー先生が、対応策を分かりやすく提示。各国首脳必携!

なんと、ゾンビで国際政治学の理論を説明してしまおうという凄い本だったんですね。

  第1章 アンデッドへの…イントロダクション
 第2章 これまでのゾンビ研究
 第3章 ゾンビを定義する
 第4章 食屍鬼についての本筋から外れた議論
 第5章 リビング・デッドのレアルポリティーク(現実政治)
 第6章 リベラルな世界秩序の下でアンデッドを規制する
 第7章 ネオコンと死者たちの悪の枢軸
 第8章 ゾンビの社会的構築性
 第9章 国内政治…すべてのゾンビ政治はローカルか?
 第10章 官僚政治…ゾンビにまつわる“押し合いへし合い”
 第11章 人間だもの…アンデッドに対する心理学的反応
 第12章 結論…ってゆうか、そう思うでしょ?

実際、ゾンビたちが血しぶきをあげ、肉片を飛び散らせながら、冷静に国際政治学を「講義」してくれるというのですから、相当の奇書怪書ではありますな。

さらに本訳書は、谷口功一さんによる膨大な「ゾンビ研究事始」という解説が付いていまして、これが並々ならぬ怪文であります。

ゾンビ研究事始(谷口功一)
 1.著者ドレズナーと本書の内容について
 2.ラムズフェルド発言(Unknown unknowns)
 3.人間対ゾンビごっこ(Human vs. Zombies)
 4.ゾンビ研究学会(Zombie Research Society)
 5.ゾンビと哲学(philosophical zombie)
 6.ゾンビの社会文化史
 7.ゾンビと医学・生命科学
 8.現代議会主義におけるゾンビの精神史的地位
 9.余は如何にしてゾンビ愛好者となりし乎
  付録1 ブックリストなど
  付録2 本書の中に登場する映画、ドラマ、小説の初出一覧(本書登場順)
  付録3 独断と偏見に基づくお薦めの鑑賞リスト
  あとがき

そのうち、、「6.ゾンビの社会文化史」と「8.現代議会主義におけるゾンビの精神史的地位」がPDFで公開されていますので、是非今ここでリンク先に飛んで読んでみてください。

抱腹絶倒とはこのことか、という感じです。

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コメント

濱口先生、お忙しいところ早速丁寧なご紹介頂き、まことに恐縮です。週末、ビールでも飲みながらお楽しみ頂ければ幸いです。

ゾンビ顔写真には思わずしげしげと見入ってしまいました。

国際政治学は大学時代以来ですが、じっくりと勉強させていただきます。

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