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2012年10月 1日 (月)

肝心の論点をスルーする人々

ここで言われていることは、

http://twitter.com/hahaguma/status/252045979220598784

景気がよくなるのにこしたことはないが(仮に雨乞い的でない施策がありうるとして)、そうならない場合でも持続可能なしくみ(再分配等)をつくり実施することが必要なのは言うまでもない(言うまでもなさ過ぎてもう言いたくない)。

http://twitter.com/hahaguma/status/252050064338456576

雨乞いの踊りや呪文以外に実効ある施策があるならやってみてほしい。他方で、景気がよくなることを希う人々の心理的弱さを思う。景気がよくなればみんながそれぞれよくなると期待できるから争う必要も分配に関する面倒な調整も必要ない。それらをスルーしたい人々が経済成長に望みを託す。

http://twitter.com/hahaguma/status/252052173607817217

富国強兵や所得倍増だけめがけて専心できていた時期とは違って、今は複雑にかみ合った様々な要素・条件のどれを固定して考え、どれを変えうると考えるかに関して、無限に近い順列組合せが可能。実現可能性に即せばもっと選択肢は少なくなるがパズルの複雑性は高い。それを無視したいのが景気回復派。

通常の日本語読解能力がある人であれば100人中100人までが誤解の余地はないはずなのですが、なぜかわざと誤解して(あるいは誤解したふりをして)肝心の論点をスルーしてみせるという、思想芸術上の手練手管を示してみるわけですね。

いや、子ども程度の読解力であれば、確かにこの文章を景気対策が雨乞いの踊りに過ぎないか、つまり景気対策が効くか効かないか、が中心的な論点だと読んでしまうこともあり得ます。現代国語ってのは、そういう(文の初めに出てくる)片言隻句にとらわれた浅読みをしないようにするための訓練であるわけですが、それはともかく。

誰の目にも明らかなように、ここで筆者が言いたいことは、景気対策が雨乞いであるかどうかというようなことではなく、それがどちらであろうが必ず必要であるはずの再分配の必要性を、敢えて議論のアジェンダから外すための手段として、景気対策のみに専心せよ、それ以外の余計なことに心を煩わせるな、という「教え」が悪用されているという主張であるわけです。中学生くらいなら趣旨を間違う程度のやや危なっかしい表現が若干かいま見えているとはいえ。

そして、仮に雨が降ったとしても、その流れてきた雨水が、いったい誰の田んぼに優先的に配分され、誰の田んぼが後回しにされるのかという、この文章の最大関心事項について、上記文章が主として念頭に置いているたぐいの人々が、こういう状況であるという事実を見れば、その懸念はまことにリアルなものであるというべきでありましょう。

残念ながら、その次元にまできちんと反応している方は、「りふれは」はいうまでもなく、まっとうな「リフレ派」にもいないようです。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-0adf.html(なるほど、こういうつながり)

Image3_2 http://twitter.com/toshio_tamogami/status/248566605762658305()

人権救済法案が閣議決定されました。弱者が権力を握ろうとしています。弱者救済が行き過ぎると社会はどんどん駄目になります。国を作ってきたのは時の権力者と金持ちです。言葉は悪いが貧乏人は御すそ分けに預かって生きてきたのです。「貧乏人は麦を食え」。これは池田総理が国会で言った言葉です。

Image4 http://twitter.com/smith796000/status/108338422514589696

いま、田母神さんに電話しました。野田さんとは愛国者つながりがあるので、「増税は外国を利するだけ。いまは絶対やめなさい。」と説得してくれるそうです!今こそ勢力糾合です!



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http://twitter.com/hidetomitanaka/status/169990048937283584

田母神氏は相当前からリフレ支持だと聞いてます。

http://twitter.com/YoichiTakahashi/statuses/23579546933330739399_2

田母神さんと対談したとき日本経済がダメになると防衛費に影響が出て中国になめられるとってたけど、それは本当。韓国にもなめられている。

(追記)

http://twitter.com/shinichiroinaba/status/252747503705935872

先生その援護射撃は筋悪です。その程度の反省は既になされています。

http://twitter.com/shinichiroinaba/status/252069106419892224

景気回復や成長重視を再分配の否定と見るのも被害妄想が過ぎる、と申せます。しかし人間はなかなかゼロサム思考から逃れられない。「あれかこれか」で考えたがる。ゼロサム思考の弊害を説いているはずの成長主義者さえ!

上で述べた「ここで筆者が言いたいことは、景気対策が雨乞いであるかどうかというようなことではなく、それがどちらであろうが必ず必要であるはずの再分配の必要性を、敢えて議論のアジェンダから外すための手段として、景気対策のみに専心せよ、それ以外の余計なことに心を煩わせるな、という「教え」が悪用されているという主張」ということとの関係で、どう「筋悪」であるのか、どこにどういう「反省」があるのか、このツイートだけで理解できる人がいるとは思えないのですが。

というか、わたくしの理解が本田さんの考え方を的確に捉えているかどうかは必ずしも定かではありませんが、わたくしが理解する限り上記本田さんのツイートはおよそ「景気回復や成長重視を再分配の否定と見」ているわけではなく(そう誤解される危険性のある危うい表現ではありますが)、「景気回復や成長重視」を盾にして「再分配を否定」するある特定の考え方の人々を批判しているだけだと思われるのですが。

ここからは余計な話ですが、そもそも経済学内部の論争に最大関心持っているはずのない教育社会学者の発言の中核的意図はその専門分野に関わりのある話に決まっているのであって、経済学者の間で熱心に議論されているからといって、ある種の経済措置が効くか効かないか(雨乞いかどうか)という論点が中心だと理解してしまうところに、そもそもバランスを失したバイアスがあるように思われます。

まあ、いろんな人の諸ツイートを見てると、どうしても対立軸を「「景気回復や成長重視」を盾にして「再分配を否定」」VS「どちらであろうが必ず必要であるはずの再分配の必要性」にではなく、極めて単細胞的に「成長」VS「再分配」としか見ない人々の群れが長々しく続いているのが垣間見えて、一瞬気が遠くなりかけますが。

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コメント

不景気の時は再配分の話は控えて景気回復だけ唱えるのが正解と思う

理由は民主主義の構造。民主主義は成長が前提

景気がよければみんな心理的余裕があるし
貧乏人の票数が多いので、そこに再配分しましょうって話が出てくる

景気が悪くて、不利益の再配分をしなければいけない状況になれば、民主主義は苦しい
みんなに平等に不利益をばらまけば、みんなに嫌われて選挙に負ける
一部の人間に不利益を押し付ければ勝つ
みんな心理的余裕がないし酷いことになりかねない

雨が降ってないときは村人は心をひとつにして雨乞いしたほうがいい。
迂闊に配分の話をすると、役に立たない順に姥捨て山行きって話が出る。

>不景気の時は再配分の話は控えて景気回復だけ唱えるのが正解と思う

なるほど、言論状況が腐っているときは、それに合わせて、中身のない「景気のいい話」を声高に連呼して、みんなを鼓舞する(扇動する)のがベスト、というわけですね。

小泉純一郎よ、舞い戻れ!

濱口先生のブログを拝見し、いくつか思うところがあるので、私も書かせていただきました。

もう一つの肝心な論点のスルー
http://thinkingholiday.blogspot.jp/2012/10/blog-post.html

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