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2012年9月28日 (金)

乾彰夫『若者が働きはじめるとき』

4284304488 乾彰夫さんの『若者が働きはじめるとき』(日本図書センター)をお送りいただきました。ありがとうございます。

左の写真からも分かるように、黄色い表紙の「ニッポンの教育問題」のシリーズですが、大上段に論ずるというよりも、アルバイトで働く学生たちの実際の体験から説き起こして、噛んで含めるように若者の労働問題を考えていこうとしている、「下から目線」系の本に仕上がっています。

これが若者の働く現実だ!700人が語る仕事体験から学び、私たちの時代の働き方を考える。

第1章 アルバイトで働く―高校生の二人に一人、大学生の五人に四人が経験
第2章 アルバイトにも権利はある
第3章 働きやすい職場をつくる、自分たちの権利を守る
第4章 職業人として成長する―一年目の危機を乗り越えるには?
第5章 フリーターで働くという現実
第6章 失業さえできない日本の若者たち―日本の若年失業率はなぜ低い?!
第7章 いまの時代に職業を選ぶこと、働くこと―最後にみんなに伝えたいこと
こんなとき、ここに相談
ブックガイド―若者たちの働く姿

乾さんの今までの本のイメージからすると、ちょっと意外な感じですが、「おわりに」によると、

・・・しかし、当の若者たちにとっては、そういう事実を伝えられるだけでは、なかなかその先に踏み出す道が見つかりません。実際、大学の授業などでそういう話をしても、多くの学生たちには、「だからもっと競争でがんばらなければ」というメッセージとして受け取られることがしばしばでした。

そんななかで数年前、いわゆる大学の一般教育科目に当たる新しい授業を担当する機会に、自分のアルバイト体験をルポルタージュ風に描くという課題を取りあげました。・・・

というきっかけでこういう本につながっていったようです。

本筋とはまったく関係ない無駄話ですが、思わず突っ込みたくなる小咄。

・・・例えば私の大学の就職支援センターの入口には、「社会や会社は仕事をこなす人ではなく、仕事をつくる人を求めている」というポスターが出ている。あたかも、いま社会で必要とされているのはクリエーティブでやりがいのある仕事ばかりだといわんばかりだ。でもそんなことはない。「仕事をつくる人」だらけで「仕事をこなす人」がいない会社は、必ずつぶれてしまう。・・・

あえて、コンテクストを無視して曲解して言いますけど、確かに世の中には、「仕事をこなす」ことはまったくやらないくせに、他人様の「仕事をつく」ってばかりいるたぐいの人が居ますねえ。

あんたが余計なことをつぎつぎにやらかすものだから、こんなに必死こいて本来やらなくてもよかったはずの「仕事をこな」さなくてはいけなくなったんだぜ、という言葉がのど元まで出かかるような思いをぐっとこらえて、黙々と「仕事をこな」している人々の姿は、しかしながら、そういう「くりえいちぶ」な人々の脳裡には浮かぶことはないんでしょうなあ。

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