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2012年9月25日 (火)

中国の労働問題についてのこれ以上できない簡単な解説

http://twitter.com/sunafukin99/status/250347738535952385

中国って「社会主義」なのに労働者の権利が認められてなかったって話はどうも違和感。

「社会主義」だから、(資本家に対するものとしての)労働者の権利は認められてなかったのです。

「社会主義」だから、共産党国家権力自体が労働者の代表であり、労働者自身よりももっと労働者にとって何が利益であるかを良く分かっている(ことになっている)から、それとは異なる労働者の利益だの、労働者の声だのといったものは、論理的にありえない。

実際、ソ連でも中国でもその初期に、組合指導者(トムスキーや李立三ら)の粛清が行われ、組合は共産党の下部機関となっています。

共産党の指導に従っているのが一番労働者の利益なんだから、それとは別に「労働者の利益」なんてのを振り回す必要はないし、もしそんな奴がいたら、「人民の敵」として叩き潰すだけ。

「社会主義」だから、(現実はともかく)論理的にはそれで整合的であったわけです。

が、

その中国が「社会主義市場経済」という名の下に、資本主義全開になってしまい、共産党も既に建前上も労働者の代表ではなく、資本家の代表でもあることになっています。

それなら、「労働者の権利」ってのが必要じゃないか、ということになりますよね。

そこで、1994年に労働法(労働基準法その他に相当)、2007年に労働契約法ができて、個別労働関係については一応資本主義国並みになってきたのですが、

労働組合に当たるはずの工会は事実上共産党の下部機関で、社長以下経営陣もみんな入っている労使共同機関なので、労働者は不満があっても、工会はスルーして、勝手に集まってストとかやってるわけです。

中国の労働争議のニュースを見るときには、最低限これくらいの知識があると、役に立ちます。

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