自分はやってないくせに他人に求める人が増えまくるとき、世の中のブラック労働的な傾向は加速していく
大変分かりやすい構図で、いま日本社会で起こっている事態を説明してくれています。
http://d.hatena.ne.jp/potato_gnocchi/20120927/p1(お前が言うなよ、ってお話)
私の部下が、取引相手のシステム会社についてこういうのです。「今契約してる会社、単価高いし、来てる人は平気で年休とかとるし、マジでありえないっすよ。メーカー系の某社なんて、単価安いし、絶対休まないし、仕事はきびきびしてるし、もう契約切り替えたいくらいですよ。」と。
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だいたいさあ、お前が取りたい年休に対して、俺が時季変更権行使したことが一度でもあったか?年度末だってなんだって、休みたいってときにはほとんど休ませてきただろ? なんでそういう文化を引き継いでいる子会社に対してだけ、お前は「年休とってありえない」とか言うわけ?
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うちの取引先が同じような厳しさでうちの会社に当たるとき、「年休とってありえないっすよ」という罵声は自分たちに向かうのです。つまり、子会社をぶっ叩くのもいいけれど、その拳は、最終的には自分に向かうんだよ?
いやまさしく、あまりにも見事に今どきの平均的日本人を演じていただいちゃってくれています。この常夏島の中の人の部下さんは。
そうやって、自分はやってないくせに他人に求める人が増えまくるとき、世の中のブラック労働的な傾向は加速していくのでしょう。
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