POSSE on 『日本の雇用終了』
昨日紹介した『POSSE』16号が、巻末の最新ブックレビューで、『日本の雇用終了』を取りあげています。
膨大な実例が見せつける日本での解雇のしやすさ
雇用終了をめぐる実情について、労働局によるあっせんの事例をもとに分析した一冊。雇用終了を類型化した上で、個々の事例の内容を詳細に紹介している。退職強要やパワハラ、労働者の正当な権利行使への制裁としての解雇など、正社員であろうと雇用契約の終了は容易く行われているのである。
これまで、多くの日本の労働研究においては、「労働者の解雇は厳しく規制されている」という固定観念に基づいた議論がされがちだった。しかし本書の膨大な事例を見れば、その捉え方が労働現場の実態を無視したものであることがわかる。本書は解雇規制をめぐる議論に欠かせないだろう。
そのすぐ下には、カステルの『社会問題の変容』もあります。
ついでに、『POSSE』ではロスジェネ論客を猛爆撃して撃墜している後藤和智さんが、いんちきりんさんのエントリにこうツイートしてますた。
http://twitter.com/kazugoto/status/242582956353400833
濱口桂一郎『日本の雇用終了』とか読んだら違った見方ができるかもしれん。いずれにせよ単純な図式化に過ぎる / ““クビパターン”一覧 - Chikirinの日記” http://htn.to/PohzgS
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