『季刊労働法』238号
http://www.roudou-kk.co.jp/quarterly/archives/005309.html
前にお知らせしたとおり、特集は「職場のいじめ規制」、第2特集は「キャリア権」です。
特集
職場いじめ規制のあり方とは「職場いじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議」提言と今後の法政策上の課題―労使ヒアリング調査結果等を踏まえて―
労働政策研究・研修機構研究員 内藤 忍
ベルギーにおける「職場いじめ」規制法
滋賀大学教授 大和田敢太
予防に重点を置く,スウェーデンの職場いじめに対する法制度
―雇用環境規則AFS1993:17を中心として―
中央大学大学院博士後期課程 西 和江
職場いじめ・嫌がらせ問題
―徳島労働局での取り組みについて―
徳島労働基準監督署次長 岡田英樹
第2特集 キャリア権構想の最前線
キャリア権を問い直す
法政大学大学院教授 諏訪康雄
「キャリア権」総論
―キャリア権の意義と展開―
エプソン販売株式会社経営企画部 西尾健二
キャリア権における学習権
―内部労働市場における学習権の阻害要因とは何か
法政大学大学院政策創造研究科兼任講師 石山恒貴
企業における人材育成と個人の能力開発の融合
―ミドルの現状分析を通じたキャリア権促進上の課題―
法政大学大学院政策創造科研究生 佐藤雄一郎
キャリア権から見たメンタル不調者の職場復帰支援
法政大学大学院・特定社会保険労務士 本田和盛
キャリア権といえば、昨日法政大学公共政策大学院での夜間講義「雇用労働政策研究」の1回目をしたのですが、出席している院生の皆さまの中に、政策創造大学院で諏訪康雄先生に教わっているという方がおられましたな。
その他の記事は次の通りですが、
■連載■
■文献研究労働法学 第6回■
有期労働契約の雇止め
関西外国語大学准教授 篠原信貴
■ローヤリング労働事件 第6回■
和解―労働者側代理人の立場から
弁護士 水口洋介
■労働法の立法学 第29回■
たばこのけむりの労働法政策
労働政策研究・研修機構統括研究員 濱口桂一郎
■アジアの労働法と労働問題 第14回■
2011年ミャンマー(ビルマ)労働組合法の意義
大阪女学院大学教授 香川孝三
■新連載・ドイツ労働法古典文献研究会 第1回■
連載開始にあたって
明治大学法科大学院教授 野川忍
オットー・フォン・ギールケにおける雇用契約の法理(1)
千葉大学准教授 皆川宏之
■北海道大学労働判例研究会 第27回■
組合活動の正当性と違法活動における個人責任の所在
連帯ユニオン関西地区生コン支部(トクヤマエムテックほか)事件
大阪地判平23. 9. 21,労判1039-52
北海道大学法学研究科修士課程 松田朋彦
■神戸大学労働法研究会 第20回■
自宅待機命令の無効の確認の利益および同命令の違法性
全日本海員組合事件
東京高判平成24年1月25日労経速2135号3頁
姫路獨協大学准教授 大木正俊
■論説■
偽装職業紹介の現状と課題
青山学院大学法学部教授・弁護士 藤川久昭
このうち、注目は藤川さんの「偽装職業紹介」の論説です。
これは、昨日の法政の院での講義でもお話ししたのですが、終戦直後に本当は労働者供給事業であるものを無理に有料職業紹介事業ということにしてずっとごまかしてやってきたことのツケが、こういう形で噴き出していると見るべきでしょう。
ここで藤川さんが取りあげている事件については、来週火曜日発売の『ジュリスト』1446号の座談会において、私の発言の中でも取りあげておりますので、ご関心の向きは是非ご一読下さい。
http://www.yuhikaku.co.jp/jurist/next
特集 理論・実務からみた労働者派遣法改正
・〔座談会〕労働者派遣法改正法をめぐって/諏訪康雄・濱口桂一郎・徳住堅治・木下潮音
なお、私の「労働法の立法学」は、「たばこのけむりの労働法政策」です。最後は公明新聞社説が骨抜き修正に反対したというところで終わっております。
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