世間はそんなものだということがよくわかります
「しましま(偽)」さんのツイートで、『日本の雇用終了』に言及されていました。
http://twitter.com/shimashima35/status/232297908085616643
実は先週中に「日本の雇用終了」を読了していた。本当に淡々と事例が書かれていて、しかもかなりえぐい話もありやるせない気持ちになる。あれも「あっせん」事例なので、あっせんにまで行っていない事例はもっとあるだろう。そしてそれはもっとえぐいことになっている気がする。
http://twitter.com/shimashima35/status/232304316436840448
「日本の雇用終了」にも似たような事例はあるが、自分自身以前「労働基準法は守らなくてもよい」と断言する社長の下で働いたことがあるので世間はそんなものだということがよくわかります。
そうですね、アネクドータルなレベルでは実は誰でも「そんなこと知ってるよ」というようなことなのに、いざ経済学者と労働法学者がマジに議論すると、そんな実態はどこにもないような観念的な話が進んでしまうという奇妙な実態を何とかしたいというのが、こういう学術書の体裁をとった実態書を出す意味だと思っています。
ちなみに、労働法をどうするかという議論ではこういう実態論は姿を見せないのに、「公務員はケシカラン」の文脈で「民間ガー」になると、なぜか「絶対に解雇できないのが最大の問題点」だったはずの民間労働法が、「民間に倣ってさっさとクビにしろ」になるというアクロバット論法が平然と通用するのも、この落差の一つの表れと申せましょう。
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