『日本の雇用と労働法』簡評
「給与の素人である地方公務員が公立学校教員の給与制度について学習する中で考えたこと」を綴られる「教員給与の学習ノート」で、久しぶりに拙著『日本の雇用と労働法』への書評がアップされました。
http://hayamitaku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-27
著者の本はこの学習ノートで以前も紹介した(234.読書=『新しい労働社会』)。この本は、日本の雇用システムの成り立ちとその生きた姿を概観し、裁判例の変遷を追いつつ日本の労働法制との密接な関係を領域ごとに解説するものとなっている。
ご覧のとおり、本書は日本の雇用・労働問題の全体像を俯瞰しつつ、特徴をよく描き出し、問題点を示してくれるものとなっている。専門的で精緻な議論をされると門外漢は大変なストレスを感じるものだが、素人にとっても実にわかりやすい。公務員の人事・給与制度を理解する上でも、本書を読めば「そうだったのか」と納得させてくれる好著である。
とのことです。
なお、以前『新しい労働社会』についても書評していただいていまして、それはこちらです。
http://hayamitaku.blog.so-net.ne.jp/2010-01-09
この新書は、現在日本の労働社会が直面している問題-働き過ぎの正社員、非正規労働者を巡る問題などについて考え、日本における雇用論議に一石を投じたものである。
この本で、日本型雇用システムと呼ばれる労働社会のありようの根源に立ち返って考察する序章の記述は、この学習ノートにとってみても、教員給与の姿を考える上で、大きな示唆を与えてくれる。
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