大内伸哉『最新重要判例200[労働法]<第二版>』
大内伸哉『最新重要判例200[労働法]<第二版>』をお送りいただきました。ありがとうございます。「第2版」とありますが、初版との間に「増補版」がありますので、実質的には第3版ですね。
http://www.koubundou.co.jp/books/pages/30166.html
重要判例のうち新しいものを中心に一貫した視点から厳選し、単独著者の解説で統一的理解ができるよう工夫された判例ガイドの最新版。
今回、全面的な記述の見直しのほか、収録裁判例のなかで上級審の判断が出されたものを差し替え、最新の判例8件を新たに追加するとともに、13件の判例を削除し、216判例を収録。解説をコンパクトに付し、判旨の要点がひと目でわかる2色刷りにより、読者の学習に配慮した判例解説の決定版。学部生をはじめ、国家試験受験生、社労士、人事・労務担当者にも最適の1冊です。
今回新たに入ったのは、河合塾、阪急トラベルサポート、大庄、クボタなど、まさにこの間の重要判例ですが、一つ、だいぶ前のものが新たに入っています。整理番号58番、整理解雇に関する東京自転車健康保険組合事件という東京地裁の判決で、えっ?何これと思ってみてみると、4要素のうちはじめの3つの主張立証責任を会社側に、最後の手続き要件の主張立証責任を労働者側に振り分けた判決なんですね。
とはいえ、これって、判例200撰に選ばれるほどのものなのか、どうなんでしょ。
あと、重要性がないというひと言でばっさり切られたうちに、組合労供事業に関する泰進交通事件判決が含まれているのは、個人的には残念でした。
« 話はそれからだよ | トップページ | 若年雇用について考える@『電機連合NAVI』 »
コメント