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2012年8月 6日 (月)

欧州アジェンダに「ソーシャル」を取り戻せ@欧州労研

欧州労研(ETUI)のサイトに、「Putting the "social" back on the European agenda」(欧州アジェンダに「ソーシャル」を取り戻せ)という紹介記事が載っています。

一昨日紹介した若森みどりさんの『生活経済政策』の文章とも連なる話なので、紹介。

http://www.etui.org/News/Putting-the-social-back-on-the-European-agenda

その一節から、

First, the growing pressure for fiscal consolidation as a result of the financial crisis has made social policy lose weight on the political agenda. “Europe 2020 strategy’s reinforced emphasis on supply-side driven growth and new economic governance has a one-dimensional focus on fiscal policies, thereby limiting the chances of building a comprehensive social policy dimension”.

まず、金融危機の結果としての緊縮財政への高まる圧力が政治的アジェンダにおける社会政策の重みを失わせている。「欧州2020戦略の供給サイドが引っ張る成長と新たな経済的ガバナンスへの強調は、財政政策に一次元的な焦点を当て、包括的な社会政策次元を建設する機会を制約している」

しかし、こういうのを読むたびに、財政政策をめぐる論争が財政再建のための緊縮派対需要サイドに着目した社会政策拡大派というまっとうな対立軸で行われているヨーロッパがうらやましくなります。

何しろ、日本では土俵の上であたかも需要サイドの中心にいるような顔をして騒がしく吠えているのは、どちらもヨーロッパでは雑魚並みのコンクリート財政派と金融インフレ派ばっかりで、どちらも社会政策には異常な敵意を燃やす。一番肝心のはずの社会政策拡大派は、そういうトンデモ連中と距離を置こうとすると、なぜか緊縮財政派と呉越同舟を迫られるという不可思議。

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