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2012年8月 4日 (土)

「一般」部門と労働部門

「非国民通信」さんは、いくつかの点でかなり認識を共有しているように感じられるブログですが(もちろん、かなりの落差を感じるエントリも結構ありますが)、これは本ブログで繰り返し述べていることとほぼ同様のことを言っているとみていいでしょう。

http://blog.goo.ne.jp/rebellion_2006/e/134f229674a6be54781f9a597c5656b5(「ブラック企業」の耐えられない軽さ)

少し前にも取り上げましたが(参考)、「ブラック企業大賞」なる企画がありまして、だからどうしたという規模の代物ではあるのですが、その「大賞」に東京電力が選ばれたそうです。なお随所に事実誤認の後が見え隠れするレイバーネットの認識では「第一回」とのことですけれど、2011年にも「ブラック企業大賞2010」という運営元を同じくする企画は存在しており、専ら労働問題ではなく環境問題、ただし科学的であるよりもノスタルジーや精神論の見地から「ブラック企業」を論おうとしていた痕跡が残っています(「いちばん わるいのは だれだ?」ですって!)。何をブラックと呼ぼうが勝手ではあるにせよ、とても労働問題に理解があるとは思えない(関心があるのは「悪者」探しとしか)人たちが、単に自分たちの気に入らない企業を「ブラック」と呼んで嘲笑している、そういう光景を見せられると「ブラック企業」という言葉が非常に軽く感じられる、単なる罵りの言葉へと凋落している感じがして、何だか嫌です。

という非国民さんの意見には基本的に同感ですが、リンクされている「ブラック企業大賞2010」を覗くと、「とても労働問題に理解があるとは思えない」というよりも、そもそも一昨年にはノミネート企業が「一般部門」と「労働部門」に分けられていたということを発見しました。

http://www.parc-jp.org/kenkyuu/2010/black.html(ブラック企業大賞2010)

そもそも労働部門に対して「一般部門」とはなんだ?労働問題ってのは、そんなに一般的じゃない特殊な世界の特殊な人々だけが関心を持つ特殊な問題なのですかね???と聞いてみたいところではありますが、まあそこはおいといて、一般部門というのをみると、

中国電力 祝島原発建設に強引に着手し、生物多様性条約国締結会議の場でも国際的に大きな非難を浴び実に多くの人から注目された

セニブラ 日本の製紙会社投資100%である同社は、ブラジルのユーカリ植林で小農民の土地を奪い、水資源を破壊、パルプ生産による有毒な廃液で住民の健康破壊、環境破壊。取材の日本人ジャーナリストへの嫌がらせも。

住友化学 再三の指摘にもかかわらず、ODAを使って危険な農薬蚊帳をアフリカに拡大。ラウンドアップ撒き過ぎによる“スーパー雑草対策”でモンサントと提携。カメムシ防除に最適とネオニコチノイド系農薬を売りまくる。

UR都市機構 住宅開発・販売会社の巨悪代表。自然環境を軽視する旧国家官僚の意識をそのまま残していること。地方公務員や自然保護団体をさげすむ態度も、いまや化石的に悪い。

三菱重工 軍産複合+原発。

伊藤ハム 対面販売惣菜への食品添加物表示を拒否したり、消費期限を表示しない一方で、閉店後に残った惣菜を持ち帰った従業員を退職勧奨(事実上の強強要)に追い込むといった行き過ぎた廃棄強要の実態がある、反サステナビリティ企業。

住友不動産㈱ セクハラ、パワハラ。忘年会で、席順のクジを引かされ、女性社員は男性社員の間に座わらされホステス役。社長は子会社から出向している女子社員を飲みに誘いセクハラ発言。夜の大運動会がリークされた時は犯人探しで反省なし。

セブン&アイ 地方の中小商店をつぶした上、不採算店は切り捨てるため買い物難民を生み出している。生産者からは大量注文して買い叩きを行い営農困難

日本原燃 大量のお金使って核のゴミ作って、しかも失敗。

武田薬品工業 藤沢・鎌倉に股がる住宅街に動物実験を含む研究施設。住民運動を受けて実験動物焼却の外注を決めたが、バイオハザードに対する住民の不安回避や動物を犠牲にしない代替法追求に対する主体性が全く認められず。

P&Gジャパン 40年以上もその強い環境毒性が指摘されているLAS(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩)を含む洗剤を、全く安全であるかのように売り続け、都市河川や里山の生態系を悉く破壊し続けてきた確信犯の責任は重大。

この方々が、どういうことを(労働問題などと言う特殊な世界じゃない)一般的な意味での「悪いこと」だと考えているかがよく分かります。

正直言うと、なんで「セクハラ、パワハラ」が労働問題じゃなくって「一般」問題なのかもよく分かりませんが、まあそういうことなんでしょう。

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