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2012年8月25日 (土)

「一人人気商売」大統領制の落とし穴

中身の議論は当ブログの所掌範囲外ということでスルーさせていただくとして、痛感したのはやはり大統領制、つまり議院内閣制ではなく国民なり住民の直接選挙で選ばれた「一人人気商売」のまずい点が露呈したということではないか、と。

新聞報道からする限り、韓国の外交通商部の役人たちは、(もちろん彼らも「独島」の領有権を守ろうとすることでは大統領に劣らないはずですが)ああいう(せっかく実効支配していて、「領土問題は存在しない」といっているのに、わざわざ世界中に領土問題があると騒ぎ立てるような)やり方に批判的なようですが、そういう「つかさつかさ」の声が大統領の絶対権力を抑制することが、やはり困難なのでしょうね。

このあたり、議院内閣制の日本政府の抑制された対応との違いが目に付きますが、実はよく考えると、日本でもナショナル政府は議院内閣制ですが、都道府県や市町村は大統領制であるわけで、そういう意味では、まさにまったく同じような「一人人気商売」の落とし穴を露呈し続けている人々もあちこちにいるようで、そういうプチ「大統領」たちに悩まされるという点では、やはり共通の問題を抱えているのかも知れません。

もちろん、マスコミで受けるたぐいの政治学者や政治評論家の世界では、大統領制が一番人気であるわけですが、こういう落とし穴があるということも頭の片隅に置いておくといいかも知れません。

(追記)

http://twitter.com/h_uenohara/status/239245050209505280

先日も河野先生がポピュリズム批判の観点から首相公選制を否定しておられたが、濱口先生はいったい誰を念頭に置いているのだろう。そもそも、大統領制と議院内閣制の優劣は政治学の最も古典的な論点の一つであって、「一番人気」の一言で済ませられるような話ではない。

http://twitter.com/ryusukematsuo/status/239243914052243456

まぁ,濱口先生が想定していらっしゃる「政治学者」は,かなり限定された一部の方々を念頭に置いてイメージされていますからね.

と言われたので、念のため「マスコミで受けるたぐいの」という形容詞句をつけておきました。

(おまけ)

http://www.j-cast.com/2012/08/25143992.html()石原都知事、10月にも自ら尖閣上陸 「逮捕されても結構」

尖閣諸島購入を目指す東京都の石原慎太郎知事は2012年8月24日の記者会見で、10月にも都の現地調査に同行し、自ら尖閣諸島に上陸する予定だと明かした。国は政府関係者以外の上陸を認めない方針だが、石原都知事は「逮捕されれば、それで結構」と気炎を上げ、改めて国に許可を促した。

http://mainichi.jp/select/news/20120825k0000m010043000c.html(竹島・尖閣問題:石原知事、中国と韓国の批判展開)

東京都の石原慎太郎知事は24日の定例記者会見で、尖閣諸島や竹島の問題に関連し・・・「(韓国の李明博氏は)大統領の器じゃない」などと中国、韓国への批判を展開した。・・・

韓国の李大統領に対しては・・・竹島上陸を「外交感覚が欠落している」と批判。・・・

ワロタ。

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コメント

この関連では、「中国化する日本」(文芸春秋社刊 
與那覇潤 愛知県立大学准教授著)が興味深い。
徳治主義的な伝統からは、1人の専制者が、慈悲深い政治をやればよく、日本もその傾向が強くなってきてるのではないかとの仮説が提示されている。

先般、日本記者クラブでの記者会見が、同クラブのホームページ上にアップされたので、手軽に済ませたい方はぜひ一読されるとよいと思う。

なお、橋下氏が、従軍慰安婦に関して「政府による強制連行はなかったが、政府が健康管理には関与していた」という「正論」を持ち出してきて、賢明な指導者としてのイメージを打ち出している。池田信夫氏と同様の主張だ。

が、橋下氏にも冷静な批判的な視点をアメリカから発信している冷泉氏の最新のUSAレポート(JMMで配信)をみると、少なくともアメリカ的にはそのような区分けは、まったく批判を免れない内向きの議論のようだ。

グローバル・スタンダードが好きな割に、内向きの論理を使いわけるというのが、皮肉に見れば、日本の政治の常道ということだろうか?

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