フォト
2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ

« 暑中読書『日本の雇用と労働法』 | トップページ | 国際問題に素養も理解もなき民間の喝采を博せんとする外交ほど国家の前途に取って重大なる憂患はない »

2012年8月11日 (土)

『ソ連の労働階級及び労働政策』より

まだソ連を社会主義の祖国と崇める人々が多かった時代に出版された本を、必要があって読んでいるのですが、

https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_details.cgi?lang=0&amode=11&place=&bibid=2000523194&key=B134465618312457&start=1&srmode=0

ソロモン M.シュワルツ著 ; 松井七郎訳『ソ連の労働階級及び労働政策』(巖松堂書店)(1955年)

その中の、スターリン時代のエピソード:

8月30日にオレル地方のビルヤンスク地区人民裁判所の裁判官は、病気保養のために欠勤した者に有罪の判決を下し、被告を病院から監獄へ収容した。

被告ゾトヴアは出勤途中市街電車から振り落とされ両足を負傷した。彼女は職場に時間までに出頭し、自分の名前を書き留めて、工場の医局に行きたいと申し出た。・・・ゾトヴアが1時間欠勤したことに関する証拠を提出した工場管理者及びモスコウ市第11地区人民裁判所の裁判官は、上述の事実が取るに足りないことを発見した。人民裁判所は彼女に職場に於ける矯正労働4か月の判決を下した。

いうまでもなく、労働者のための国家だと自称しているからといって、そうである保証などこれっぽっちもないことは歴史が証明しているわけですが、別の形をして出てくると、やっぱり善男善女の皆さんはころりといかれてしまうというのもまた歴史の法則であるようです。

« 暑中読書『日本の雇用と労働法』 | トップページ | 国際問題に素養も理解もなき民間の喝采を博せんとする外交ほど国家の前途に取って重大なる憂患はない »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『ソ連の労働階級及び労働政策』より:

« 暑中読書『日本の雇用と労働法』 | トップページ | 国際問題に素養も理解もなき民間の喝采を博せんとする外交ほど国家の前途に取って重大なる憂患はない »