海老原嗣生『雇用の常識 決着版』ちくま文庫
東野圭吾や宮部みゆきといった人気作家の小説であれば、3年ルールももどかしくこないだ刊行されたと思ってた本が早速文庫に、ということはままありますが、雇用問題の本で単行本が3年で文庫化というのは、あまり聞いたことがありません。それだけ評判の本であったということでしょうが、そこは海老原さん、3年前の本を判型を縮小するだけで出すなどということはしません。
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480429773/
タイトルにあるように、この本は「決着版」。何がどう決着しているのかは読んでのお楽しみというところですが、この3年間に怒濤のように出されたあの本やこの本から、いっぱい取り入れられています。
とりわけ最終章の「現実的な改良案」は、『就職絶望期』で示された「誰もがエリートを夢見る社会からの卒業」なども載っていて、今日的バージョンに仕上がっています。
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コメント
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どうもです。いつもありがとうございます。
しかし、誤字脱字が多くて、今、重版に向けて苦労中です。
hamachanさんにいただいた、「アキレス腱を痛めないように」との夏休みの宿題も、じっくりこの機会に考え直して見ます。
投稿: 海老原嗣生 | 2012年8月14日 (火) 12時32分