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2012年7月26日 (木)

『アメリカの労働社会を読む事典』

103193 R・エメット・マレー著、小畑精武・山崎精一訳『アメリカの労働社会を読む事典』(明石書店)を、翻訳者のお二人から直接お手渡しで頂きました。ありがとうございます。

http://www.akashi.co.jp/book/b103193.html

最近のアメリカの労働事情は興味深い展開を続けているが、この事典では、アメリカ労働運動の歴史やリーダーたちの素顔、重要な労働争議からアメリカ独特の法制度の仕組みまで、アメリカの労働事情の全体がよくわかる。入門書、研究の参考書として格好の一冊。

アメリカは世界の超大国であるにも関わらず、労働面ではあまりよくわからないのですね。いや、それはお前が勉強してないだけだろうといわれそうですが・・・。

あとがきによれば、本書は、江戸川ユニオンを作りコミュニティユニオン界の大御所の小畑さんが「定年になって60の手習いとして始めた」もので、「文字通り手習いとして、就寝前に30分、起床して1時間と、辞書と首っ引きで訳を推理しながら」訳していったものを、山崎さんが直してできあがったものとのことです。

そうでもないと、なかなかこういう有用だけどめんどくさい訳業はなされないのでしょうね。

中身はまさに「事典」です。ぱっと開いたところから、ひとつ。

Ludlow Massacre ラドロー虐殺  1万人以上の全米鉱山労組の炭鉱労働者とその家族がロックフェラーが所有するコロラド州ラドローにあるコロラド燃料・製鉄会社に対して何ヶ月にもわたる長期ストライキをうち、その流血の終結となった1914年イースターの月曜日の事件。州兵がストライキ参加者のテント村を襲い、機関銃を乱射しテント村に火を放ち、11人の子どもを含む14人が殺された。虐殺は10日間の武装反乱を引き起こし、ウッドロー・ウィルソン大統領が合衆国陸軍のコロラド州炭鉱地帯への派遣を命令して終結した。ストライキが始まった1913年9月から1914年4月29日の間に総計で66人が殺された。18人のストライキ参加労働者、10人の警備員、19人のスト破り、2人の州兵、3人の一般市民、2人の女性と12人の子どもである。

ちょうど100年前のアメリカの姿ですね。

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コメント

翻訳書の紹介ありがとうございます。
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申し込み先 apjpyama@blue.ocn.ne.jp

アメリカではどうして「労働ストライキ」が可能なのか?

http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2012/10/post-484.php

これはどうなんでしょう

カリフォルニア

takumikim.blogspot.jp/2013/05/vfx.html

一方、前回のタウンホール・ミーティングでは圧倒的な支持を得ていた労働組合ですが、やはりと言うべきか、スタジオ・エグゼクティブが中心の今回はこの動きに対してはかなり冷淡な態度が目立ちました。多くのスタジオ・エグゼクティブにとっては、労働組合は単に労働コストの上昇を意味するものでしかなく、もしこれが導入されれば仕事のオフショア(中国、東南アジアなど)へのアウトソースを加速させるに過ぎない、というのが大半の意見です。ただ、Jules Romanは組合が不必要な理由として、カルフォルニアの労働法がすでに十分に厳しく、労働者の権利を守るために効力を発揮している点を上げ、そうでない国では組合を検討する価値があるだろう、という話が出ました。

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