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2012年6月23日 (土)

「ほっぷ すてっぷ」さんの拙著書評

112483久しぶりに、日経文庫の『日本の雇用と労働法』への書評です。「ほっぷ すてっぷ」さんというベトナムにお住まいの女性の方のブログから。

http://blog.goo.ne.jp/mreisende21/e/7212b7b2d5091c99a38f62aed6822cba

なぜ自分が仕事を辞めるに至ったのか、なぜベトナムでは職場における女性の割合がかなり高い(80%くらい)のか、なぜ映画『ガール』に出てくる女性たちはみな「頑張っているけどしんどい」状況なのか(私は見てませんが、夫が力説するのを聞く限り)・・・私の中ではかなりタイムリーなこういう疑問は、日本型雇用慣行に起因しているのではないか。この本を読んで、いろいろな線がつながった。知識を得るとともに、概念を整理してくれる本は非常に意義深いと思う。私憤が公憤につながった気がする。

このあと拙著の中身を簡単に説明して、ご自分の経験に戻られます。

・・・この流れの中で、自分にふりかかった禍を解いてみると、部門横断的な人事異動の不可解さ(→仕事やる気をなくす)、有無を言わさぬ地域移動(配偶者、家族での生活を犠牲に)というところがまず、いまだにナンセンスと思っている。就職時に、これらが前提で就職しているわけではあるけれど、はっきり言ってやる気ある人にとって、日本のほとんどの会社では「Yes」以外に答えは用意されていない。この不利益が、(地域限定的、ジョブ限定的な)派遣社員との賃金差を正当化させてしまっている歪んだ構図は、本当に腹立たしい。
特に、出産や育児でキャリアに息継ぎをいれなければいけない女性は、部門横断的な異動でキャリアを分断されたり、地域を動かされたりすることの不利益は非常に大きく、つねにこの不確定要素が人生プランを揺るがすと考えなければいけない。

「知識を得るとともに、概念を整理してくれる本は非常に意義深い」という言葉は、著者冥利に尽きる最大級の褒め言葉と思います。その言葉に恥じないよう精進したいと思います。


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