『平沢榮一オーラルヒストリー』
梅崎修、島西智輝、南雲智映のお3方より、『平沢榮一オーラルヒストリー』をお送りいただきました。ありがとうございます。
労使関係周辺の方々はご存じの通り、このグループはずっと労働関係のオーラルヒストリーを続けてきていまして、いずれも大変興味深い情報を提供しています。
今回の平沢榮一さんは、言うまでもなく全国金属のオルガナイザーで、左に表紙を載せた『争議屋』で有名ですし、ネット上には元連合の芹生琢也さんによるインタビュー動画(下にyoutubeリンクあり)もアップされていますので、その筋ではかなりの有名人ではありますが、あらためてこうしてオーラルヒストリーを読ませていただくと、戦後労働運動の中を波瀾万丈に生きてきたすさまじさが窺われます。
http://www.jca.apc.org/labornow/labornowtv/monogatari/hirasawa.html()
最後近くの若手労働運動家へのメッセージというところでは、こういう一節も。
・・・とくに、私は皆さんたちにも言いたいんだけど、全金が日経連と労働協約を結んでいるでしょう。戦前・戦後を通じて、日本の経営者団体と労働団体で協定を結んだことはないんですよ。日経連が「賃上げを15%以上あげてはいけない」と、賃金抑制をやったことに対して、「今後やりません」という約束をさせて、そういう労働協約を結んだのは、これしかないですよ。皆さんは、こういうことについてもちっとも・・・・・・。
ちなみに、冒頭の「解題」に、彼らグループがやってきたオーラルヒストリーの一覧が載っているのですが、それによると、ゼンセン同盟の二宮誠さんのオーラルヒストリーも2009-2010年に行われていて、まだ未公開なんですね。これは是非読んでみたいものです。後から行われた平沢さんの方が先に報告書になっているのに、何か障害があるのでしょうか。
(参考)
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