鴨田哲郎『残業』
鴨田哲郎さんより『シリーズ働く人を守る 残業』(中央経済社)をお送りいただきました。ありがとうございます。
http://www.biz-book.jp/books/detail/978-4-502-05710-6
左の写真のオビにあるように「無駄な残業をしない・させない!」という鴨田さんの思いが噴出している本です。
鴨田さんはご存じの通り有名な労働弁護士なので、基本的には法律の解説書なのですが、所々に顔を覗かせるその思いが結構読ませます。
次の一節(62頁)など、拙著への応答にも聞こえるのですが、、考えすぎですか、そうですか。
・・・在職原告の最大の目標は労働基準法を守れ、長時間労働をさせるなということです。
・・・名ばかり管理職裁判は、会社の理解が根本的に誤っていることを会社と天下に知らしめ、かつ、在職原告本人に労働基準法による時間規制をさせることを目標としています。決して、金取りのための裁判ではありません。
まえがきの最後に、さりげに書かれたこの文が、実は日本の残業問題の根っこにあるんですね。
日本の企業社会のウェットさが残業を生んでいる部分は相当にあると思います。これを克服するドライさを感じていただければ幸いです。
労働法の効用は、そういうドライさを再認識させるというところにもあるのです。分かってない人には分からないでしょうけど。
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