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2012年6月29日 (金)

上西さんの授業でハロワの解説

上西充子さんの授業にハローワークの職員とPOSSEのスタッフが来たとのことで、上西さんが連続ツイートで前者を紹介しています。

ハロワ求人と民間就職支援サイトがどこがどう違うのかについて、詳しく説明されていて、大変ためになりますので、こちらで自主トゲ。

http://twitter.com/mu0283/status/218514469339410432

昨日6/28、授業にハローワーク(以下ハロワ)職員の方とPOSSEスタッフの方を迎え、ハロワ求人の見方のポイントとハローワーク活用法をうかがった。以下とりあえず25連投。話の内容そのままではなく、私が解説を随時補っています。

http://twitter.com/mu0283/status/218514512783998976

ハロワ1:まず大学生向けのハローワーク求人サイトは「大卒等就職情報WEBサービス」 (google で「大卒」「ハローワーク」と入れれば見つかる)。閲覧だけなら登録しなくても見られるが、「クラブ会員」になるとエントリーができる。

http://twitter.com/mu0283/status/218514563191152640

ハロワ2:クラブ会員になるには承認手続きが必要であるため、1日ほど時間がかかる。以下の求人票の見方を読むには、上記サイトの「求人情報の検索」から、何でもいいので求人票を1つ開いてみてほしい。

http://twitter.com/mu0283/status/218514602831511553

ハロワ3:求人の対象として「学生」を、そして例えば希望勤務地と関心のある業種を選んで検索してみる。一覧が出るのでどれか求人を選んで「求人番号」をクリックし、開いた画面からさらにもう一度「求人番号」をクリックすると求人票が開く。

http://twitter.com/mu0283/status/218514658439598080

ハロワ4:以下、ハロワ求人票の見方。冒頭に、この求人票がどの学歴の者を対象としているかが記載してある。あまり対象が広い場合は「誰でもいい」ということなので、なぜそうなのか、考えてみる必要がある。

http://twitter.com/mu0283/status/218514697383706624

ハロワ5:会社情報が簡潔に記載されているので、詳しくはその会社のホームページを自分で調べてみる。会社HPに採用情報が詳しく書かれている場合もあるので、それも自分で調べてみる。求人票1枚だけで判断しないことが大事。

http://twitter.com/mu0283/status/218514738223644672

ハロワ6:雇用形態にはもちろん注意。求人数は「会社の情報」の従業員数と比べてみる。求人数が多いと「内定が出そう」と思いがちだが、従業員数に比べて求人数が多い会社は、離職者が多いために多めに募集している場合があるので、注意が必要。

http://twitter.com/mu0283/status/218514770612068352

ハロワ7:「仕事の内容」欄と「職種」を合わせて読む。「仕事の内容」欄は、書ける字数は少ないが、学生が最も注目する欄のため、詳しく学生にわかりやすく書いてほしいと依頼している。会社HPの採用情報と併せて読むのがおすすめ。

http://twitter.com/mu0283/status/218514828271173632

ハロワ8:「労働条件等」基本給の他、いろいろな手当が記載されている。項目の内容と額をよく確認。(ちなみに民間就職支援サイトだと「〇〇手当」と記載はあっても額はわからない。「手当」の額は手取り額の結構大きな違いになる)

http://twitter.com/mu0283/status/218514875905867776

ハロワ9:(以下、民間就職支援サイトだと、というのは、当然ならがすべてのサイトのすべての求人についてそうだ、というわけではなく、大まかな傾向として、です。)

http://twitter.com/mu0283/status/218514915210698752

ハロワ10:(以下にも関係しますが、ハロワ求人は手当額、前年度賞与実績、育児休業取得実績など、「額」「実績」を書かせる形式になっていることに要注目(ただし賞与実績などは空欄の場合も)。民間就職支援サイトの採用情報は実績を書かせる形式になっていない。)

http://twitter.com/mu0283/status/218514954230308865

ハロワ11:通勤手当には上限(月5万円とか、10万円とか)が記載されていることもあるので確認。マイカー通勤が可か不可かも。(民間就職支援サイトだと「通勤手当」と書かれていても上限額は確認できない。)

http://twitter.com/mu0283/status/218514997427453952

ハロワ12:賞与(ボーナス)欄には賞与の有無と、ある場合の新規学卒者の前年度実績が記されている(これも、民間就職支援サイトだと「賞与年2回」といった記載のみで、実績額は確認できない)。

http://twitter.com/mu0283/status/218515049503920128

ハロワ13:実績は「〇月分」と記載される。給与が基本給以外にも分かれている場合、賞与の計算にはどこまでを含んでいるか、確認が必要。

http://twitter.com/mu0283/status/218515084207587329

ハロワ14:休日、有給休暇を確認。有給休暇は「入社時」「6か月経過後」「最大」のそれぞれについて、何日取得できるかが書かれている。

http://twitter.com/mu0283/status/218515143301152768

ハロワ15:「育児休業」「介護休業」「看護休業」について、取得「実績」の有無が書かれてあるので確認。制度があっても実質的に使えない、という企業もある。(民間就職支援サイトだと実績の有無は書かれていないことがたぶん、ほとんど)

http://twitter.com/mu0283/status/218515176159330305

ハロワ16:どの保険に加入しているか、退職金制度はあるか、入居可能な住宅はあるか、組合の有無、定年制・再雇用・勤務延長の有無。特に組合の有無は労働条件の確保・維持のために重要。(民間就職支援サイトだと、確認できない場合がたぶん、ほとんど)

http://twitter.com/mu0283/status/218515226121875456

ハロワ17:「補足事項・特記事項」欄。経験のない人、専門知識のない人にも研修制度があるので安心して応募を、と呼びかけている場合もあり、「安心できる」と受け取りがちだが、「釣り」である場合もある。「研修」という言葉だけで判断しない。

http://twitter.com/mu0283/status/218515270984155137

ハロワ18:ハロワ求人を自分で見てそのまま応募するのではなく、必ず窓口で相談してほしい。窓口職員が閲覧できるデータベースには求人を出した企業の過去の記録が蓄積されている。それをもとに、具体的なアドバイスができる。

http://twitter.com/mu0283/status/218515312105111552

ハロワ19:例えば頻繁に大量の求人を出している、新卒だけでなく中途採用求人も常に出している、といった企業は問題がある可能性。過去にトラブルが寄せられた求人なども注意喚起できる。求人票の見方もアドバイスできる。

http://twitter.com/mu0283/status/218515344908763138

ハロワ20:新卒支援に特化した「新卒応援ハローワーク」が各地にある(東京の場合、六本木から西新宿に移転) 予約相談もできるので、ぜひ足を運んでほしい。

http://twitter.com/mu0283/status/218515400978214913

ハロワ21:求人票を受け付ける段階で、問題のある求人はチェックする。特に新卒求人の場合は厳しくチェックしている。だが、虚偽の内容が含まれている場合のチェックは難しい。明らかに虚偽で、裁判で負けたといった場合は受付を拒否しているが、それ以外は難しい。

http://twitter.com/mu0283/status/218515447262363648

ハロワ22:だからこそ、窓口に来てほしい、と。

http://twitter.com/mu0283/status/218515499863121922

ハロワ23:(私見1:ハロワ求人だと組合の有無を含め労働条件が詳しくわかる、労働条件の「額」や「実績」がわかる、という点が民間就職支援サイトと違う利点だと上述した。民間就職支援サイトの場合、労働条件項目は簡素であり、「額」「実績」はほとんど確認できない。)

http://twitter.com/mu0283/status/218515540409462786

ハロワ24:(私見2:それに加えて、ハロワ求人だと、その求人の良し悪しについて、窓口で過去情報のデータベースを基にしたアドバイスが受けられる。民間就職支援サイトだと、「釣られやすいキャッチフレーズ」に釣られるがまま。面接では聞きづらい。)

http://twitter.com/mu0283/status/218515585460469760

ハロワ25:(私見3:だから、「新卒にハローワークなんて不要だ!民間就職支援サイトが十分に発達しており、わかりやすく学生に情報を提供している!」という論には、私は同意できないわけで)

以上で尽きていますが、敢えて余計なことを付け加えれば、ハローワークは世界の他の先進国と共通のジョブ型原則、すなわち資本主義社会の基本構造である労務と報酬の交換としての雇用契約という原則に素直に則って、淡々とやっているに過ぎません。

「民間ガー」諸氏が大好きな民間就職支援サイトは、そういう基本原則は外して、やりがいとか生き甲斐とか、腹の足しにならないような「釣り文句」が多いというのは、皮肉な話です。

労務と報酬の交換という本質を美しげな言葉で飾り立てるところほど、ブラックの可能性が高そうですし。

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