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2012年5月28日 (月)

佐藤博樹『人材活用進化論』

134243 この本は、八面六臂の活躍をしている佐藤博樹先生がこの間に書かれた調査研究論文をまとめたものですが、下記の目次を一瞥しただけでも、その広がりを感じることができるでしょう。

http://www.nikkeibook.com/book_detail/13424/

日本の人材活用システムをめぐる改革はどのような課題を解決し、新たな問題を生み出したのか? ワークライフバランスなど様々な制度設計に携わってきた研究者が、激変の20年を総括し、問題提起を行う。

はじめに
序 章 変革期の人材マネジメントを追う
第I部 日本型雇用処遇――何が残り、何が変わるのか
 第1章 日本型雇用システムと企業コミュニティ――国際比較とその行方
 第2章 企業環境の変化に人事管理・労働政策はどう対応すべきか
 補 論 1960年代、日経連はすでに今日的な人事制度を提案していた
第II部 人事管理――迫られる決断 
 第3章 雇用区分の多元化と賃金管理の新しい課題
 第4章 成果主義・評価制度・人的資源開発の望ましい関係
 第5章 ホワイトカラーに裁量労働制を適用するための条件
第III部 就業形態と働き方――知られざる多様化の実態
 第6章 非典型的労働の実態――柔軟な働き方の提供か
 第7章 事務系の派遣スタッフに対応した人材活用と多様な就業意識
 第8章 変貌する店長と「仕事世界」
 第9章 「未経験者歓迎」求人と「正社員登用」機会
 第10章 ものづくりと外部人材の活用――競争力基盤の維持のために
 補 論 労働者概念と労働者保護の多元化を
第IV部 労使関係――問われる存在と新たな役割
 第11章 未組織企業における労使関係――労使協議制と従業員組織の組織状況と機能
 第12章 個別的苦情と労働組合の対応――職場の上司と労働組合
 第13章 権利理解と労働組合――組合理解のアピールを

いずれも読み応えのある論文ですが、ここではあえて横道に逸れたようなエッセイ風の文章を紹介しておきます。第1部の補論の「1960年代、日経連はすでに今日的な人事制度を提案していた」は、わずか7ページの中に戦後賃金制度史を簡潔に要約し、かつ『能力主義管理』が実際に言っていたことと、その後実際に行われたこととの乖離を指摘し、結構分かったつもりの人に考え込ませる内容です。是非ご一読を。

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