川人博+平本紋子『過労死・過労自殺 労災認定マニュアル』
川人博+平本紋子『過労死・過労自殺 労災認定マニュアル』(旬報社)をお送りいただきました。いつもありがとうございます。
題名通り、家族が過労死したり、精神障害で自殺したりしたときのマニュアルです。細かい通達の羅列ではなく、ポイントを解りやすく解説しています。
1「過労死」「過労自殺」の労災補償
労災保険制度による補償/労災の受給資格者/申請方法/時効 ほか
2労災の認定基準
長時間労働の立証方法/業務上の出来事の立証方法/精神障害・自殺 ほか
3不服申立手続
不服申立手続の種類/給付基礎日額の不服申立
4行政訴訟
行政訴訟手続/行政訴訟の進め方/行政訴訟の判断基準
5公務災害申請
公務災害申請手続/認定基準/裁判における公務災害認定基準 ほか
6企業責任の追及
代表取締役に対する損害賠償請求/損害賠償請求の時効/労災申請 ほか
7過労死・過労自殺の予防
会社に対する職場改善要求/労基署や労働局への申告/退職の自由 ほか
労災認定関係だけでなく、末尾の方には今話題の「退職の自由」なんて項目もあります。
Q 今の会社がひどい長時間労働なので退職を申し出たのですが、上司が認めてくれません。どうすればよいでしょうか?
A 労働者は退職する権利を持っています。会社の承諾は必要ありません。
と、当たり前のことなんですが、やはりこういう項目もマニュアルに必要なんですね。
ちなみに、「休憩室」ではその名の通り「休むことの大切さ」で、「風邪?のど痛い?明日休めないんでしょう?と女優が語りかける風邪薬のCMに対する違和感を語っています。
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