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2012年5月26日 (土)

銀杏並木をご通行中の皆さま・・・

今は昔、学生運動は既に世の表舞台から消えていたとはいえ、なおその残照が学内のここかしこに残っていたあのころ、「銀杏並木をご通行中の皆さま・・・」と毎日呼びかけていたあのグループがいよいよ消え去ろうとしているようです。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35255(ついにとどめを刺される「全学連」)

現在5つある全学連の中で最大の規模を持つとされるのが、「民青系全学連」と呼ばれる全学連である。民青とは、正式名称は日本民主青年同盟といい、「日本共産党の導きを受ける」青年政治組織である。その民青が執行部で主導権をとるため、民青系と呼ばれる。その民青系全学連が近く解散する可能性が高くなってきた。

 引導を渡すのは、「東京大学教養学部自治会」(通称「東C自治会」)だ。代々民青が執行部を掌握し、全学連を主導する役割を果たしてきた大学自治会である。それが今年4月、東C自治会執行部が全学連脱退を決議し、6月の代議員会で承認されれば全学連を脱退する。東C自治会の脱退は、民青系全学連にとどめを刺し、解散に追い込むと見られている。

未だに残っていたのか、という声もあるようですが、私より上の年齢の人々にとっては、それぞれに感慨深いものがあるのではないでしょうか。

・・・そして9月には日本共産党・民青に対する強烈な違和感を感じ始める。東C自治会は、第一に東大教養部学生の代表であり、優先されるのは党ではなく学生である。にもかかわらず、それまで受け入れてきた全学連の指導という名の自治会への介入が、あまりに学生の意向を無視している。そして何氏は確信した。「これはカルトだ」と。

なんというか、労働運動の世界では60年前に当時の産別会議を舞台に言われていたような言葉が出てくるあたりが、何とも言えないものがありますが。

ただ、労働運動と違うのは、そちらは共産党支配を否定して労働組合主義を掲げていくわけですが、こっちはたぶん、学生運動自体がもうすぐ完全消滅するというあたりでしょうかね。

いや、そうじゃない、とこの筆者の「代々木小夜」氏はいいますが。

思い起こせば全学連も、終戦直後の価値観の崩壊をきっかけにして生まれた。全学連の崩壊も、戦後形成された「公共性」に対する価値観が変化するのについていけなかったからだとも言える。

ならば全学連の崩壊は、これまでとは全く違った「新全学連」結成の端緒になるかも知れない。

どんなもんでしょうか。

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コメント

全員加入の学生自治会で大学当局が自治会費の代理徴収を行っているようなケースは労働組合でいうとユニオンショップとチェックオフがセットとなり作用している状況と似ていますね。どちらも運動への無関心を助長するわけで。

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