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2012年4月20日 (金)

グリーンジョブはブラックジョブ?

欧州労研(ETUI)のサイトに、

http://www.etui.org/Topics/Health-Safety/News/28-April-the-ILO-uncovers-the-dark-side-of-green-jobs(28 April: the ILO uncovers the dark side of ‘green jobs’)

という記事が載っています。

グリーンジョブ(環境に優しい仕事)のダークサイド(暗黒面)というのですから、日本でいえばグリ-ンだと思ったらブラックでした、という感じかな。

ネタはILOのレポートですが、そっちはさすがに「Promoting SAFETY and HEALTH in a green economy」(グリーンエコノミーにおける安全衛生を促進する)というタイトルですが、組合サイドのネタとしては、

For example, the manufacturers of photovoltaic panels use at least 15 dangerous materials. The wind power industry can lay workers open to chemical risks from exposure to such substances as epoxy resins, styrenes and solvents, during both production and installation and maintenance.

The recycling industry poses a large number of risks to workers in the sector, who are often poorly paid and ill trained. The ILO report refers to a study which demonstrated a high frequency of lesions among workers in recycling plants in Sweden. The ILO likewise cites cases of mercury poisoning among workers at a low-energy bulb recycling plant in the UK.

たとえば、太陽光パネル製造は少なくとも15の危険物質を用いるし、風力発電は労働者を、製造、取り付け、維持の間、エポキシ樹脂、スチレンや溶剤に晒す。

リサイクル産業も低賃金で訓練の乏しい労働者を多大な危険にさらす。ILO報告はスウェーデンのリサイクル工場の労働者に病変が頻繁に起こっていることや、イギリスの低エネルギーバルブリサイクリング工場で労働者に水銀中毒が起こっていることを示している。

というわけで、グリーンなジョブはそれ自体は決して安全でも衛生的でもなく、むしろ古典的な労働安全衛生問題の原因でもあるという実態のようです。

だからグリーンを止めろというような話ではもちろんないわけですが、「グリーン」という美しい形容詞をくっつけることで、何かしら全部きれいになってしまったかのようなごまかしは止めましょうという教訓でしょうか。

ま、似たような教訓は世の中にいっぱいありそうではありますが。

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コメント

エコ嫌いの人が喜びそうな話ですが、リサイクルの話を除くと「半導体産業や機械産業では労働者が危険に晒されうる」という当たり前の話のような。
他の機械装置と際立った差がある訳じゃないですよね。

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