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2012年4月12日 (木)

日本法制史における奴隷制

稲葉振一郎氏のつぶやきを一応説明しておきますか

http://twitter.com/#!/shinichiroinaba/status/189967355160444928

やっぱり日本もそうだよね、というか奴隷イコール賤民ではない、というのがむずかしいところ。家産官僚も奴隷だし、解放奴隷ってクローニーだし。

おそらく日本法制史において奴隷概念を極限まで広く用いる人であろうと思われる瀧川政次郎の『日本社会史』(角川全書)から中世の武家階級を解説したところ:

・・・私は、我が国の封建制度は、その法律的構成においては、家人奴婢の制度と家司の制度の混合によって成立したものであると考えている。されば、鎌倉時代の御家人なる名称は、上代のミヤツコ(造)なる名称がヤツコ(奴)より起こったのと同じように、王朝の賤民の名称たる家人より由来したものと見るのが正しいと思う。英語のMinister(大臣)なる語が、奴僕、供侍する、の意を有し、支那の宰相の宰なる字が、宰夫、膳宰の語によって知られる如く、犯罪によって没収された奴隷が屋下に料理人として働いている意味を表した文字であることを考えれば、、何ら怪しむに足りない。・・・この事は、中世の花と歌われた西洋のKnight(騎士)が、ドイツ語のKnecht(奴僕)なる語と同語源なるによっても知られるように、もとLord(貴族)の奴僕であったことと比較して甚だ興味が深い。

・・・そしてこの武士の家人奴婢より起こった郎従も、中世末には、その主人たる侍の地位向上に伴って、その地位を上進し、一般百姓よりは上位におかれるようになった。

ちなみに近世の武家奉公人については:

ここに武家奉公人というのは、若党、仲間、小者、あらし子等の名を以て呼ばれた旗本、陪臣の従僕と同心、小人、黒鍬者、駕籠者、掃除者、公人、朝夕人等の名を以て呼ばれた幕府直属の雑人とである。彼らはすなわち前代の武家の郎従、従者の後身であって、一般にヤッコと汎称せられ、・・・そして彼らの多くは、いわゆる手形一枚で雇われた出替奉公人であった。その給金は寛永時代には大体二両二分ということに相場が決まっていた。されば彼らと主人の間には、前代の譜代の郎従とその主人との間における如き情誼は次第に見られなくなり、浮華軽佻の風は彼らの間に特に著しかった・・・

世事見聞録は・・・『主人は良き程に誑かし置きものと心得、如何様の不埒をなしても、暇を出さるる迄にて事済ゆへ、我儘のみ成り行き、奉公に裏表多く、或いは主家にいる内より先の有り付けを約束し、外へ住み替えては先主のことを嘲り誹り・・・』といっている。・・・この言葉は、彼らの所謂奉公人根性を露骨に表明している。

と、江戸時代には既に「奉公人根性」にまでなっているようです。

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コメント

お邪魔いたします。
エントリのご趣旨にそぐわないかもしれませんが、下記のような自治体と個人との委託契約を発見しました。「洋々亭さんの掲示板」で話題になっています。なんとなくですが、現代版奉公人でしょうか。。。
少し長いですが以下引用します・・
勤務時間 1日8時間程度、(週40 時間勤務)
勤務形態・委嘱期間 勤務日は、原則として月曜日から金曜日まで週5日間を基本とし、活動内容によっては、休日に勤務することがあります。(休日に勤務した場合、振替対応とします。)
委嘱期間は、平成24 年7 月1日から平成25 年3 月31 日までの予定です。
委嘱期間終了時には、年度ごとに更新を行い、最大で3 年間(平成27年6 月31 日)まで延長する場合があります。
*毎月の活動報告書の提出義務があります。
給与・賃金等 報償費 日額8,800 円 (月21 日活動すると、184,800 円)
待遇・福利厚生 住居は市が用意し、費用も負担します。(転居にかかる費用、生活備品、光熱水費は個人負担となります。住居は活動地域の中心となる敷信地域の予定です。)
活動用の車両は、市が用意します。(ただし、業務以外での使用はできません。)
社会保険、雇用保険には加入しません。
国民健康保険、国民年金に加入していただきます。
活動中の保険は傷害保険に加入します。
休日・休暇 基本的に土曜日、日曜日、祝日及び年末、年始
・・・引用終わりhttp://www.city.shobara.hiroshima.jp/info/%E6%95%B7%E4%BF%A1%E5%8D%94%E5%8A%9B%E9%9A%8A%E5%8B%9F%E9%9B%86%E8%A6%81%E9%A0%85.pdf
昨今の自治体はとてもユニーク???な委託契約(個人請負)を考えているようです。是非ご一読ください。

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