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黒猫荘201号室さんの拙著書評

黒猫荘201号室さんが、拙著『日本の雇用と労働法』を書評されています。

http://blog.livedoor.jp/kwdx1130/archives/1688893.html(雇用システムと労働法制という「二つの文化」)

濱口桂一郎「日本の雇用と労働法」、いい本です。・・・

はい、ありがとうございます。

ただ、記述ぶりにはいささか感じるところがあったようで、拙著の骨組みを説明した後、

筆者は2011年度後期から法政大学社会学部で「雇用と法」を講義することになり、そのためのテキストとして本書を執筆したそうですが、これから社会に出る学生たちが本書を読んで「メンバーシップ型社会では、死なない程度のギリギリまで長時間労働することが長期的には最も合理的な選択となるのです」などという一文に突き当たるわけで、一体どう思うだろうな、この冷静な筆致、などと想像すると苦笑を禁じえません。そうはいっても、新卒採用という門をくぐらなければ「メンバーシップ型社会」という仲間内にすら入れないわけで、司法は欧米型の法制下で『柔軟に』(←褒めてません)そういう社会を追認する判例を書き、政治は社会保障の根幹を企業に担わせて、いわば丸投げしてきたわけで、何だかなぁという気分にならざるを得ないわけで、不貞寝の一つもしたくなろうに、ってもんです。

という微妙な評価も。

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日本の雇用と労働法」カテゴリの記事

コメント

 書評を読んでいただきましてありがとうございます。当該部分に関しましては、まぁ、私の「苦笑」というのは、真面目な学生ほど、労働をめぐるシステムと現実のギャップというか「大人の暗黙知」に振り回されるだろうなぁ、という意味でして、先生の記述そのものは至極まっとうというかむしろ「よくぞ、ここまで書いてくれたなぁ」という気持ちです。

 社会に出たときに、自分を守る武器になるだろう、と考えて労働法を取る学部生も多いだろうし、現状の大学教育は法律を教えてくれても企業社会の慣習やシステムを教えてくれませんので。個人的にはメンバーシップ型社会におけるもっとも合理的なスタンスは「面従腹背」なのかな、などとも感じております。

投稿: 黒猫荘201号室 | 2012年4月17日 (火) 15時03分

わざわざおいでいただき恐縮です。
このように書評されるとすぐにブログで取り上げさせていただいております。

「よくぞ、ここまで書いてくれたなぁ」というほどのたいそうなことを書いているわけでもないのですが、学生にはなかなか分からない話かも知れませんね。

投稿: hamachan | 2012年4月17日 (火) 21時49分

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