紀伊國屋書店新宿本店 『POSSE』編集長が選ぶ!いまの時代を生き抜くフェア
紀伊国屋書店新宿本店の3階で、 『POSSE』編集長が選ぶ!いまの時代を生き抜くフェアてのをやってるようです。
http://www.kinokuniya.co.jp/store/Shinjuku-Main-Store/20120405191048.html
苛烈な就活競争、超時間労働、サービス残業、パワハラとうつ・・・・・・。日本の労働現場を取り巻く厳しい環境に対して、私たちは一体どう立ち向かえばよいのか。ブラック企業の時代を生き抜くために読んでおくべき本を、若者の雇用問題総合誌『POSSE』編集長が厳選した。
全タイトルに編集長のコメントつき無料冊子を配布しております。どうぞお立ち寄りください。
もちろん雑誌『POSSE』をはじめとして、こういうラインナップのようです。
ブラック企業のサバイバル術から
僕は君たちに武器を配りたい 瀧本哲史 / 講談社
ブラック企業に負けない 今野晴貴、川村遼平 / 旬報社ブラック企業の哲学から
魂の労働 ネオリベラリズムの権力論 渋谷望 / 青土社
暇と退屈の倫理学 國分功一郎 / 朝日出版社
マルクスの物象化論 資本主義批判としての素材の思想 佐々木隆治 / 社会評論社ブラック企業の社会学から
居場所の社会学 生きづらさを超えて 阿部真大 / 日本経済新聞出版社
絶望の国の幸福な若者たち 古市憲寿 / 講談社
「キャリアアップ」のバカヤロ− 自己啓発と転職の“罠”にはまらないために 常見陽平 / 講談社ブラック企業のノンフィクションから
リストラウォ−ズ 女ひとり、会社に宣戦布告する! エム / マガジンハウス
DVD>フツ−の仕事がしたい / 旬報社ブラック企業の前史から
ぼくが世の中に学んだこと 鎌田慧 / 岩波書店
日本の雇用と労働法 浜口桂一郎 / 日本経済新聞出版社
この中で、あんまり知られていないけれどもすごい中身の本としては、エムさんの「リストラウォ−ズ 女ひとり、会社に宣戦布告する!」が屈指でしょう。かつて本ブログでも紹介したことがあります。
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-d1be.html(「やりがい」型片思いメンバーシップの搾取)
ちなみに、一番はじっこに今にもずり落ちそうに置かれている拙著への編集長のコメントはこうだそうです。
(冊子から)良かったものとして振り返られがちなかつての日本の雇用は、終身雇用や年功賃金と引き換えに、働き方においては、会社にすべてを白紙委任する契約だった。つまり、「ブラックだけど、ブラックじゃない」働き方が日本の労働だったのだ―――。博覧強記の老父同問題研究者であり、αブロガーとしても著名な濱口桂一郎氏の労働問題入門書。ブラック企業が実は歴史的に形成されてきたことを、労働法の歴史から理解できる。
「博覧強記の老父同(ママ)問題研究者」ってのは、わたくしの錯乱狂喜が伝染ったということかしらね。
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