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2012年3月 4日 (日)

まっつぁんの名言録

5132atw4tjl__sl160_ マシナリさんの新エントリ「納得できない「誠意」」が、ニセイタリア人パオロ・マッツァリーノこと「まっつぁん」の近著を紹介していまして、そこからいくつもの名言を引用しています。

http://sonicbrew.blog55.fc2.com/blog-entry-505.html(納得できない「誠意」)

これがまあ、何とも見事に現在の世相を斬り取っておりまして、思わずいくつもコピペしたくなります。そのほんのさわりだけ。

世紀の変わり目を境に日本人は、他人の釈明を聞いて善悪をあれこれ深く考えるよりも、なにも考えずに悪と決めつけて謝罪させることのほうを、より強く求めるようになったようです。

しかしここ10年ほどで、どういうわけか日本人は、ひどく不寛容になってしまったようです。他人のミスや失敗を糾弾し、釈明よりも謝罪を期待し(あるいは要求し)、頭を下げるさまを見て溜飲を下げる品格のないオトナが増えました。

誠意ある対応とか誠意ある態度、謝罪とはどういうものなのか、具体的に提示しなければ相手は対処のしようがないから、永遠に相手を責め続けることができるのです。

日頃から他人を辛らつに批判・嘲笑している識者ほど、えてして、ご自分が俎上に載せられると、笑う余裕もなく逆上するものです。

ありていにいえば、亡国論や滅び論は、私憤を大義にすり替えるための装置にすぎないのです。自分が個人的に気にくわない相手がいたり、そいつらがやっていることが気にくわなかったとき、冷静にスジを通して批判するのでなく、そいつは国や世界にとっての敵だぞ、そいつが国を滅ぼすぞ、と感情的にわめき立てることで、お手軽に批判対象を公共の敵に仕立て上げようとする、せこいトリックなんです。

亡国論、滅び論は冤罪製造装置でもあるんです。だからまともな知性と倫理観を持つ者は、亡国論なんてのを気安く口にすべきではないんです。

いやあ、あまりの見事さに目を見張るのみです。

41inolmgzzl__sl160_ ちなみにマシナリさん、「亡国論」といえば当然思い出される「あの界隈の方々」にも、ちゃんと言及しています。

拙ブログでも飯田先生の『ダメな議論』から同趣旨の部分を引用して疑問を呈していましたが、「日頃から他人を辛らつに批判・嘲笑している識者ほど、えてして、ご自分が俎上に載せられると、笑う余裕もなく逆上するもの」というのはまさにその通りですね。まあ、この方とそのお仲間は相変わらず「お手軽に批判対象を公共の敵に仕立て上げようとする、せこいトリック」を駆使していらっしゃるようで「まともな知性と倫理観」は期待できなさそうでして、あの界隈の方々にも「誠意って何かね?」と聞いてみたくなりますね。

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コメント

ご紹介いただきありがとうございます(ご紹介いただいたのはまっつぁんの名言ですが(^-^;)

パオロ・マッツァリーノさんの語り口の肝はそのデータに裏打ちされたファクトファインディングにあると思うところでして、今回の著書ではそれが遺憾なく発揮されていると感じます。それが、引用されたような名言が繰り出されることにつながったのではないかと。

その意味では、

> 自分の頭のよさを過信する思想家や批評家は、地味な捜査をめんどくさがり、華々しい推理だけで理論を構築したがる手抜き迷探偵です。具体的・客観的な証拠を集める過程をおろそかにしたぶんを、ご自分のちっぽけな経験と教養と推論で埋め合わせ、そそくさと抽象化してしまいます。その結果、人を煙に巻くだけの、もやっとした推理がはびこるんです。

> あ、もちろんこちらのグループにも、強引な捜査と誤認逮捕が得意なあぶない刑事はいますよ。けど、仮に結論が間違っていたとしても、その人が集めた証拠資料には利用価値が残っています。

パオロ・マッツァリーノ『パオロ・マッツァリーノの日本史漫談』p.77

というのも、(まっとうな学問の世界では言わずもがなですが)けだし名言ですね。

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