土田道夫『労働法概説 第2版』
土田道夫『労働法概説 第2版』(弘文堂)をお送りいただきました。ありがとうございます。
http://www.koubundou.co.jp/books/pages/35497.html
本書初版刊行の2008年以降、約3年半が経過しました。
2008年は、重要な労働立法の制定や法改正が一段落した時期でした。しかし、その後、2008年に端を発した世界的金融不況、以後の構造的な円高状況、不安定な国際政治・経済状況の継続、2011年の東日本大震災等の激しい環境変化は、日本の雇用社会を直撃し、改めて非日本の雇用社会と労働法は多くの課題を投げかけています。
こうした状況をふまえ、最新の知見とデータを織り込み全面改訂した最新版です。
学生から法曹実務家、労務行政担当者と、幅広く読まれるスタンダード・テキストです。
土田さんの教科書の最初の『労働法概説Ⅰ』(2003年)のまえがきには、
・・・労働法と言えば、「暗い」「ダサい」と揶揄されたこともあるが、そんなことはない・・・
なんていう記述もありましたが、今やそんなことをいう人は殆ど居ないでしょう。まさに「今日、もっとも先端的な法分野の一つ」になっているのですが、今回のまえがきには、
・・・こうして、日本の雇用社会と労働法は多くの課題を抱え、「法の支配」も道遠しの感がある。
と書かれています。
労働法の教科書があれこれ山のように出ている現在、こういうまじめ系な入門書というのはやや目立ちにくいところがありますね。(いや、どれがふまじめといってるわけでは・・・)
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