「みんながふつうにエリート」社会の一帰結
拙著へのツイート短評ですが、ある側面を見事に切り取っていたので・・・。
http://twitter.com/#!/yugui/status/180875725329530880
『日本の雇用と労働法』を読んだけど、うーん。ブルーカラーとホワイトカラーの平等を目指したはずが、ホワイトカラーは成果を要求されるのに妙な時間管理されるし、ブルーカラーもホワイトカラー並の忠誠と自己研鑽を当然とされるという悪夢を産んだわけだな。
これは旧著『新しい労働社会』の隠れたテーマでもあったわけですが、エリート労働者とノンエリート労働者が一緒になって「みんながふつうにエリート」社会になったことが、それぞれに矛盾をもたらしたという視点は、もう少し強調されても良いと思っています。
これは、次に出るリクルートエージェントの『HMmics』の特集記事で喋っている話ともつながることで、戦後日本社会ではなかなか正面切って言いにくいところではあるのですが。
(追記)
與那覇潤さんが、ツイートでこのように言及していただいているようです。
http://twitter.com/#!/jyonaha/status/181247611657912322
「一億総中流」は「一億総ブロン」だったのか…
あ、「ブロン」ってのは、星新一のブドウとメロンのいいとこ取りをしようとして作ったら悪いとこ取りになったというショートショートです。
ちなみに、この與那覇潤さん、
http://twitter.com/#!/jyonaha/status/181377427468058624
政治家が定期的に民意軽視的な意味での「失言」をしてくれて、そいつを「非民主的だ」と叩いてさえいれば溜飲を下げれた自民党時代は「戦後民主主義」の黄金期で、今振り返れば本当に幸せな時代。「我こそ民意」という専制者の出現によって、日本人は初めて「民主主義」の本当の恐ろしさを知るだろう…
というつぶやきを見ると、大変ものごとが見えている方であるように思いました。
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いつもブログ毎日拝見させていただいています。
いや、ぜひそういう事は正面きっていってください、
お願いします。
みんながエリート社会は、身体的・精神的につらいです。
投稿: takeshi matsutani | 2012年3月18日 (日) 18時20分