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2012年3月21日 (水)

湯浅誠氏の保守と中庸の感覚に感服する城繁幸氏

http://twitter.com/#!/joshigeyuki/status/182249157770231809

湯浅氏の現実的対応に対するバカ左翼のヒステリー見てると、リンチってこういう精神状態で起きたんだなあというのがよくわかる。

(参考)

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-9f6e.html(湯浅誠氏が示す保守と中庸の感覚)

世の中の仕組みをどうするかというときに、「ステップを踏むなんてもどかしい」と「ウルトラCに賭ける」のが急進派、革命派であり、「ウルトラCなんかない」から「ステップを踏んでいくしかない」と考えるのが(反動ではない正しい意味での)保守派であり、中庸派であると考えれば、ここで湯浅氏と城氏が代表しているのは、まさしくその人間性レベルにおける対立軸であると言うことができるでしょう。

・・・わたしが興味を惹かれたのは、「活動家一丁上がり」などと言っている左翼活動家の湯浅氏がフェビアン的であり、企業の人事部に対して現実的なコンサルやアドバイスをしている(はずの)城氏がレーニン的であるという、対比の妙が面白かったからです。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-3bac.html(湯浅誠氏がさらに深めた保守と中庸の感覚)

わたくしがこれらの言葉の中に聞くのは、「他者をこきおろす者が、それが強ければ強いほど高く評価されるような状態、より過激なバッシングへの競争状態」が猛威を振るう現代において、ほとんど得難いほどの透徹した「保守と中庸の感覚」の精髄です。

なにゆえに、保守と中庸の感覚が期待されるはずの人々にもっともそれらが欠落し、かつてまでの常識ではそれらがもっとも期待されないような「左翼活動家」にそれらがかくも横溢しているのか、その逆説にこそ、現代日本の鍵があるのでしょう。

(追記)

とはいえ、下記のこういうものの言い方は、(池田信夫氏であれば「無知蒙昧」のゆえと片付けることもできますが)一応にも「人事コンサル」である以上、わざと本来の社会民主主義的左派の存在を知らない振りをして、特殊日本的「リベサヨ」のみを左翼呼ばわりしてみせるという、ある種のわざとら演技を感じざるを得ないところがあります。

http://jyoshige.livedoor.biz/archives/5325033.html(湯浅氏の内閣府参与辞任の挨拶文を読んで)

日本で左翼と呼ばれる人達は、ほぼ例外なく「日本型雇用死守、消費税引き上げ反対」を旗印としている。だがそれは、終身雇用に入れない人を排除することであり、排除された人へのセーフティネットをも否定することだ。

その意味では彼ら既存左派は、ほぼ例外なく小さな政府主義者と言っていい。

そういう「小さな政府まんせーサヨク」は、まっとうな左派ではなく、特殊日本的リベサヨと称するというのは、もはやネット上では常識化していると思っていましたが、今更のように、かつての赤木智弘氏よろしくカマトトぶって、こういう(それ自体は当たり前である)批判をしてみせるという動作がわざとらしいのですがね。

狂信的な左翼脳の人達の中には、氏の現実的対応を“裏切り”だと猛批判している連中もいるようだが「とにかく俺は一円も負担したくない」というのは左翼ではなく、ただの醜いエゴイストだ。そしてそんな連中に「内部留保は現金なんです」なんて陰謀論を売りつけるのは、社会科学でも何でもなくて、ただの三文タブロイド紙に過ぎない。

少なくとも従来の日本には、社会科学としての左翼など存在しなかったのだろう。
健全な左翼というものがこの国にありうるとすれば、湯浅氏はその一人ではないか。

ある時期以降、リベサヨが異常繁殖し、それが日本の左派の代表づらをするに至るまでは、他の分野のいろんな意味で「健全」であったかどうかは別として、労働社会問題に関する限り、むしろヨーロッパと基本的には同じイデオロギー配置構造の中にそれなりに「健全な左翼」がいたのですよ。「人事コンサル」なら歴史の勉強で知っているはずですが。

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