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2012年3月26日 (月)

AKB48の労働社会学または夢見るやりがいの搾取

「POSSE」坂倉さんのついーとから・・・

http://twitter.com/#!/magazine_posse

前田敦子がなぜ辞めるのかは知らないけど、長時間労働、全人格的な感情労働、競争のプレッシャー、握手会やネットの中傷など、AKBの労働問題を最前線で受けてることと無関係ではないのでは。「傷つく」ことを、少女たちの成長物語というエンターテイメントに昇華するシステムは、やはり疑問がある。

今年公開されたAKBのドキュメンタリー映画のタイトルは「少女たちは傷つきながら、夢を見る」らしいけど、運営に「傷つけられながら」、過酷な労働を自分で納得するために「夢を見」てたなんてことはないだろうか。「私なりに頑張った」って言葉も示唆的…

AKBの労働環境がブラックを思わせる一方で、彼女たちがその働き方を抵抗できない宿命として受け入れ、将来に不安と儚い夢を抱きつつ、傷つけられながらも文句を言わず全力で頑張る…という姿が素直に共感されてるなら、それはむしろ、日本社会全体にブラック企業が浸透してるという問題じゃないか。

「傷つきながら、夢を見る」こと自体の商品化・・・。

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コメント

濱口さんはじめまして、初めてコメントします。
AKBの姉妹グループであるSDN48のチェン・チューさんが関西の番組に出演した時、モニターには『国民健康保険が高すぎる』との不満が出ていました。その内容についてトークはされませんでしたが、チェンさんは大手事務所のホリプロ所属なので、ほとんどの事務所が給料制でも社会保険には加入させていないと思って間違いないように思います。

アメリカにも俳優の労組があるようですが濱口さんは海外の芸能人の実態などご存知でしょうか?

とりあえず、国際俳優連盟(FIA)のサイトを紹介しておきます。FIAは、「世界中の俳優の労働組合、ギルド及び結社を代表する」(Representing performers’ trade unions, guilds and associations around the world.)組織とのことです。

http://www.fia-actors.com/">http://www.fia-actors.com/

ありがとうございました。かつての大部屋俳優のようなかたのためなら日本にもこんな組織があればと思います。

同情するなら金をくれ、訴訟でわかった米チアリーダー貧乏物語
http://sankei.jp.msn.com/west/west_sports/news/140202/wsp14020207010000-n1.htm

訴えによると、チアリーダーの報酬は本拠地での1試合につき125ドル(1万3000円)。年間わずか1250ドル(13万円)しかない。時給は8時間勤務で換算すると15ドル(1566円)強だが、練習や慈善イベント出演、水着での撮影会参加といった試合以外の拘束時間も算入すると時給は5ドル(522円)にも満たない。

http://togetter.com/li/731757
アニメーションとブラックと形のないやりがいと雇用

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