CIETTパネルディスカッション
ということで、本日CIETT(国際派遣事業団体連合)の地域ワークショップとして開催されたパネルディスカッションに一パネリストとして参加して参りました。
わたくし以外には、ファシリテーターの八代尚宏さんをはじめ、経済産業研究所の(今度慶應に行かれる)鶴光太郎さん、連合総研の龍井葉二さん、経団連の松井博志さん、Euro-CIETTのアンネマリー・ムンツさん、そして人材派遣協会の坂本仁司さんです。
ファシリテーターの八代尚宏さんの厳しくも見事な手際により、パネリストはいずれも定められた時間にぴたり収まるように発言し、見事なパネルディスカッションとなりました。
その概要はそのうちに公開されるとのことです。その節にはまたこのブログで紹介させていただきたいと思います。
なお、民主党の石橋みちひろ議員がご自分のブログで、このパネルディスカッションについて書かれています。
http://blog.goo.ne.jp/i484jp/e/5162f764debbcc91f813b3f7a13a987d?fm=rss
とりわけ、わたくしが強調した点に、石橋さんも共感していただいています。
私が特に大事だと思ったのは、「派遣労働者の声をいかにくみ取り、反映させるか」という点。つまり、これまでの(そして今の)派遣業界に欠けているのは、労使の間での真摯な対話(social dialogue)に基づくパートナーシップ(social partnership)であって、派遣業界(つまり派遣事業者)はより積極的に、そのようなパートナーシップの建設に注力すべきだという考えです。
いたく同意・・・。
中でも、濱口さんが「事業者側が率先して従業員代表制のような制度づくりに取り組んでもいいのではないか」と言われていましたが、実は私も同意見。これは派遣業界に限ったことではないのですが、使用者側もいい加減、健全な労使関係制度に基づく労働条件・環境づくりの利点を理解し、その制度づくりに積極的になってもいいのではないかと思っています。派遣業界は、その先例になり得るのではないかということですね。
なお、派遣法改正案をめぐる政治状況についても、こう書かれています。
ちなみに、懸案となっていた労働者派遣法改正案ですが、ようやく明日、衆議院厚生労働委員会で審議入りとなりそうです。早々に採決もありかな? そして衆議院を通過すれば、いよいよ参議院の厚生労働委員会に回ってきます。参議院ではまだ審議をしていませんので、ある程度時間をとって審議することになるはず。質問が回ってきたら、ぜひ今日の議論なども参考にしながら、建設的な質疑をしてみたいと思っています。
ちなみに、本日邦訳版が配られた「Adapting to Change」の原書版は、CIETTのHPに全文がアップされていますので、ご関心のある方はどうぞ。
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