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2012年2月 5日 (日)

政界はゲーム理論の実験場

今朝の朝日に載ってる根本清樹編集委員の「政権交代時代の作法 いじわる合戦の果てに」というコラムは、近年の日本の政界が、「やられたらやりかえす」という繰り返しゲーム理論でおなじみの行動の壮大な実験場になっていることを語っていて、「面白うてやがて哀しき」思いをそこはかとなく醸し出します。

ネット上には載ってないので、あんまりコピペできないのですが、実験社会科学のプロジェクトによるさまざまな実験結果をいろいろと紹介した上で、おもむろに政界談義に移って、

>日本の政治に目を転ずれば、昨今の永田町で繰り広げられているのは、まさにいじわる合戦というよりほかない。

自民党政権時代に生じた衆参両院のねじれから、政権交代を挟んで今日に至るまで、延々と、

「やられたらやりかえす」

これがいまの自民党を貫く行動原理である。

・・・

「やったらやりかえされる」

この教訓を、いまの民主党政権は身体で覚えさせられている。

・・・

政権交代は1回限りのゲームではない。この当たり前の事実を、双方が冷静に受け入れて行動できるかどうかが鍵を握る。

「ただ乗り」対「いじわる」の実験が示すように、何度も繰り返されるゲームでは、人は学びながら行動を変化させる。

行きずりなら旅の恥は掻き捨てということにもなるが、長いつきあいになると分かっていれば、ここは損して得とれだといった知恵も働く。・・・

という風に、根本さんは絶望から希望へと話を進めようとされるわけですが、さて、

ゲームのプレイヤーが自民党と民主党の2者と決まっていてその間でのみ繰り返しゲームが行われるのであればいいのですが、次々と「改革」を掲げる新規プレイヤーが参入してくるという状況では、その新規プレイヤーはまだ繰り返しゲームじゃなくって、「旅の恥は掻き捨て」状態にあるわけで、またぞろ同じ「やられたらやりかえす」永劫回帰の輪廻の地獄にはまりこんでいくのではないでしょうかね。

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