佐々木英一さんの拙著書評@『産業教育学研究』
田中萬年さんら職業教育訓練を研究する人々の『産業教育学研究』という雑誌に、拙著『新しい労働社会』(岩波新書)のかなり長めの書評が掲載されています。書かれたのは、追手門学院大学の佐々木英一さんです。
http://homepage3.nifty.com/hamachan/20120213160634285.pdf
拙著の議論をご紹介いただいた上で、
以上、書評というよりは図書紹介に近い内容になってしまったが、逆に言うと本書はそれほどに、職業教育・訓練問題に携わる者にとって、問題の枠組みをシャープに示してくれるものであるということである。職業教育・訓練を論じる際に、ややもすれば教育や訓練の狭い枠組みのみから問題点を指摘したり、改善策を提起しがちであるが、個々の問題はそうなっている必然性があり、それを必然たらしめている関連構造をも含めて扱わなければならないということを、本書は実に説得的に示しているといえよう。とりわけ、評者も含め諸外国の職業教育・訓練(あるいは教育一般)を研究をしている者にとって、その国の雇用制度、賃金制度、労働組合制度、社会保障制度に通暁しておくことが重要であることを本書は改めて気付かせてくれる。会員諸氏がぜひ本書を一読されることをお勧めする。
とお褒めいただいています。ありがとうございます。
なお、この書評の存在は、田中萬年さんのブログで教えていただきました。
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