「定昇堅持!」は大企業バイアス
今日の朝日の春闘記事は、前半は自動車・電機がベア見送りで定昇維持が最優先という話ですが、後半がなかなか良い記事です。
牽引役の自動車・電機の不振を受け、春闘を変えようという動きもある。・・・
UIゼンセン同盟は、自動車や電機と比べ円高の影響を受けにくい内需型産業の労組が多く加盟し、8割は中小企業。厚生労働省によると、中小の月額賃金は大手の7~8割の水準だ。
中小の多くには定期昇給の仕組み自体がなく、大手と違って賃金改善がなければ賃金は上がらない。そのため賃金改善を掲げる中小労組は多いが、自動車や電機大手の要求見送りが水を差す。中小を多く抱える産業別労組には「大手製造業は春闘の足を引っ張る存在」との不満が根強い。・・・
「定昇堅持!」と叫ぶこと自体が大企業バイアスであるわけです。
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