フォト
2020年9月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
無料ブログはココログ

« 低価格・低賃金なのに過剰サービス | トップページ | 学費は高いわ援助はないわ・・・日本の高等教育@OECD »

2012年2月25日 (土)

労災民事訴訟における弁護士費用は賠償すべき「損害」

やや法律専門家的話題ですが、結構大きな意味がありそうなので紹介しておきます。

http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20120224145519.pdf

昨日の最高裁判決ですが、安全配慮義務違反に基づく損害賠償請求で、その損害の中にこの訴訟を起こして弁護士に払った費用も入れて要求していたのですが、原審は安全配慮義務違反は認めて損害賠償を命じたものの、弁護士費用の部分は認めなかったのです。それを上告して、昨日判決が出たわけですが、

・・・労働者が,就労中の事故等につき,使用者に対し,その安全配慮義務違反を理由とする債務不履行に基づく損害賠償を請求する場合には,不法行為に基づく損害賠償を請求する場合と同様,その労働者において,具体的事案に応じ,損害の発生及びその額のみならず,使用者の安全配慮義務の内容を特定し,かつ,義務違反に該当する事実を主張立証する責任を負うのであって(最高裁昭和54年(オ)第903号同56年2月16日第二小法廷判決・民集35巻1号56頁参照),労働者が主張立証すべき事実は,不法行為に基づく損害賠償を請求する場合とほとんど変わるところがない。そうすると,使用者の安全配慮義務違反を理由とする債務不履行に基づく損害賠償請求権は,労働者がこれを訴訟上行使するためには弁護士に委任しなければ十分な訴訟活動をすることが困難な類型に属する請求権であるということができる。

したがって,労働者が,使用者の安全配慮義務違反を理由とする債務不履行に基づく損害賠償を請求するため訴えを提起することを余儀なくされ,訴訟追行を弁護士に委任した場合には,その弁護士費用は,事案の難易,請求額,認容された額その他諸般の事情を斟酌して相当と認められる額の範囲内のものに限り,上記安全配慮義務違反と相当因果関係に立つ損害というべきである(最高裁昭和41年(オ)第280号同44年2月27日第一小法廷判決・民集23巻2号441頁参照)。

最近も労災訴訟は後を絶ちませんが、裁判を起こすことに対しては、費用と機会費用の両面で障壁がありますが、少なくとも弁護士費用については、勝てば戻ってくるということになると、いささかでもやりやすくなると言えるかも知れません。

« 低価格・低賃金なのに過剰サービス | トップページ | 学費は高いわ援助はないわ・・・日本の高等教育@OECD »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 労災民事訴訟における弁護士費用は賠償すべき「損害」:

« 低価格・低賃金なのに過剰サービス | トップページ | 学費は高いわ援助はないわ・・・日本の高等教育@OECD »