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2012年1月 7日 (土)

与謝野節全開

新年早々、権丈節の元気を分けてもらおうかと(笑)、権丈ホームページを訪れてみたら、権丈節も全開ですが、それ以上にそこにアップされていた与謝野馨氏のインタビューが全開で、思わず読みふけってしまいましたがな。

http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/yosanosaninterview.pdf(持続可能な社会保障制度には消費税率10%の実現が不可欠)

ということで、与謝野節全開インタビューの中からもさらに「全開」の部分を、いくつか引用。

>・・・自民党政権で社会保障改革や財政再建にリーダーシップを発揮されてきた先生が、なぜ民主党政権で大臣をお引き受けになったのですか。

>・・・第三は、平成2‐年6月に安心社会実現会議(座長=成田豊氏)がまとめた報告書です。これは極めて重要な報告書で、戦後の長い間続いた自民党政治の社会保障に関する政策は、アメリカ型ではなくてヨーロッパ型だと再認識をしました。

つまり、竹中平蔵氏たちが主張していた新自由主義経済を全面的に否定したわけです。自己責任を非常に強調するのが新自由主義ですが、世の中には自分の責任でなく苦しい立場になっている方がいます。自民党の政策を社民主義的な思想にはっきりと切り換える契機となった報告書といえます。

>第四は、自民党が政権を失い、民主党政権になった平成22年12月、民主党の税と社会保障の抜本改革調査会(会長=藤井裕久氏)がまとめた報告書です。安心社会実現会議の報告書と同一の内容であり、自民党と民主党の考え方が理論面では平仄が揃ったことになります。

この点は、本ブログでもかつて、与謝野氏の著書を紹介する形で指摘したことがあります。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-caec.html(与謝野馨『民主党が日本経済を破壊する』文春新書)

>大変皮肉なことですが、同じ自民党政権の中で、ネオリベラルな構造改革路線から福祉国家をめざす路線への転換があり、それが政権交代で再び「事業仕分け」に熱狂するある意味でネオリベラル感覚全開の時代に逆戻りし、そして今ようやく再び、かつて与謝野さんが目指そうとした福祉国家再建の政策に再転換しようとしている、と、評することも出来るのかも知れません。

まことに、自由民主党政権が社会民主的な社会保障政策を進めようとしたのに、労働組合が一生懸命支援した民主党政権が一時はそれを捨てようとしたというあたりのねじれ感覚が、何ともたまりませんね。

続いて、

>・・・民主党はマニフェストに新年金制度の構築を謳っていましたが、成案にはその具体像がほとんど示されていません。年金制度の将来像についてどのようにお考えですか。

>日本の年金制度をいじくり回せば、もっとよい制度ができるというのは嘘です。民主党がマニフェストに掲げた案はおそらく使いものにならないでしょう。成案では、 一応看板だけ残していますが、あれは墓碑銘ですω。

墓碑銘・・・。

>成案には、短時間労働者に対する健康保険、厚生年金への保険適用の検討が挙げられています。この点についてはいかがですか。

>マルクスによれば資本主義の基本は、同一労働・同一賃金なのです。だから、私は非正規雇用という一雇用形態は好きではありません。経営者がリストラと称して人数を必要最小限にして、給料も格差をつける。社会保険料の負担もしない。これは、人を使い捨てにするというモラルとして最低のことです。そこで、成案では非正規労働者を厚生年金や健康保険に入れようという方向を示しています。反対意見もありますが、実現すべきです。

これはちょっと・・・。いや、結論はまったく正しいのですが、同一労働同一賃金原則は別にマルクスの主張でも何でもなく、むしろ市場経済における一物一価の大原則なのですが・・・。

これは、いささか「社会民主主義者」与謝野馨氏の勇み足?

最後は、ヨーロッパであれば当然経済左派と経済右派を分けるメルクマールである増税問題。

>次に、社会保障の財源確保に向けた税制の改革について伺います。・・・民主党内からは反発の声も聞かれます。実現に向けてのお考えを聞かせて下さい。

>ヨーロッパの絶対王政の下での王様も税金を上げるのをいやがりました。そこで、借金をして踏み倒したのです。借りてきた相手を捕まえて処刑したり、国外追放して財産を没収したり、とそういう例がたくさんあります。王様ですらいやがったのですから、選挙を受ける国会議員がいやがるのは無理もないということはわかります。

しかし、アガリスクが癌に効くという程度の嘘の話をしていてはいけません。その一つが、経済が成長すれば解決するという話です。日本にはたくさんの社長がおり、みな必死に頑張っていますが、ご覧の現状です。ほかにも、日銀に国債を引き受けさせろ、インフレを起こせ等の主張があります。

これらは、昔からあつた話ですでに自民党の財政改革研究会で議論じ尽くしています。消費税増税に反対する国会議員はいろいろと理屈を捏ねていますが、「選挙が怖い」というのが本音です。

いやいや、「アガリスクが癌に効くという程度の嘘の話」。与謝野節はますます全開です。

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