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2012年1月30日 (月)

花街を継ぐ「会社員芸妓」

産経の面白い記事。

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120125/biz12012507230003-n1.htm(花街を継ぐ「会社員芸妓」)

>今も各地に残る花街のなかで、古町の特徴は、若い芸妓さんたちが固定給で、賞与もあり、厚生年金にも加入する「会社員」であることだ。自宅通勤可。個室の社員寮もある。

 北前船でにぎわったこの地には、明治後期から昭和初期にかけ、400人ほどの芸妓さんがいたという。それが昭和51年に110人、今はわずか30人弱。世の中が変わり、芸妓さんのスポンサーとなる「旦那様」がいなくなり、置屋で芸妓を養成する力がなくなっていったのだ。

 伝統文化の衰退に危機感を持った地元の有力企業約80社が出資し、62年に“株式会社版置屋”となる「柳都(りゅうと)振興株式会社」(「柳都」はかつて市内の縦横に堀がめぐり、堀端に柳があったことに由来する新潟市の別称)を設立した。

20~30代の10人がここに所属している。一人前とされる「留袖さん」が3人、修業中の「振袖さん」が7人。夜遅くまでお座敷を務め、翌朝は唄や踊りのけいこに励むから拘束時間の長いハードな業務だ。新潟市の観光PR役も担い、国内外への出張もこなす。

 旧来の常識を打破したシステムが存続している理由の一つは、昔ながらの置屋に所属する「お姐(ねえ)さん」と呼ばれるベテラン芸妓さんたちが時代の変化を受け入れ、花柳界全体で若手を育てようという発想に立って、芸の伝承に協力を惜しまないからだという

労働者を労働者でなくする方向ばかりが話題になりますが、逆に一つの伝統的な職業を維持するために今まで労働者と見なされてこなかった人々を労働者として扱おうという方向性も、当然ながらあるわけです。

目先の利益だけでなく、一つの職業を将来にわたって持続可能なものとして維持していくためにはどういうことが必要なのか、ということをまじめに考えれば、当然出てくる選択肢なのでしょうね。

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