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2012年1月31日 (火)

ロナルド・ドゥオーキン『原理の問題』

0227860 ロナルド・ドゥオーキン『原理の問題』(岩波書店)を、編集を担当された伊藤耕太郎さんよりお送りいただきました。ありがとうございます。

http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/6/0227860.html

>英米法思想・政治哲学界に絶大な影響を及ぼしているドゥオーキンの法理論のエッセンスを示す,「現代リベラリズムの古典」ともいうべき重要著作を訳出.法の解釈とはどのような営みであるか,法と政治とはどのような関係にあるか,リベラリズムの基礎にあるものは何か――.これらの問いをめぐって,独創的な議論が力強く展開される.

正直いうと、ここまで原理的に哲学的な議論を展開する分野は、あまり得意分野ではないこともあって、ロールズにせよ、ドゥオーキンにせよ、やや敬遠気味に過ごしてきたもので、あんまり正面からのコメントはできるだけの素養はないのですが、それにしても、とりわけ後半の応用問題的な部分は、いろんな意味で興味深く読めました。

第3部「リベラリズムと正義」における平等の問題は、訳書からは落とされている教育や職業訓練におけるアファーマティブアクションとの関係でも興味深いですし、特に第10章の「リベラルな国家は芸術を支援できるか」は、最近大阪方面で起こった問題なども思い浮かびます。

>・・・第2に、高尚なアプローチは傲慢なパターナリズムだと思われる。正統的なリベラリズムの主張するところでは、政府は公金の使用を正当化するためには、何らかの生き方が別の生き方よりも立派である、テレビのフットボール中継よりも壁に掛かったティツィアーノの絵を見る方が価値がある、といった想定に依拠すべきではない。おそらく後者の想定は正しいのだろうが、そのことは問題ではない。この判断に賛同する人々よりも反対する人々の方が多い。だから民主的であるはずの国家が、その徴税・警察権力の独占を用いて、少数派しか受け入れないような判断を強制するとしたら、それは不正であるに違いない。・・・

さあ、この問いにどう答えるのがいいと思いますか?

次の第4部は「法についての経済学的検討」で、ポズナー流の「法と経済学」に対する徹底した論駁です。ここは、じっくり読む必要がありますね。

最後の第5部は「われわれはポルノグラフィーへの権利を持つか?」というくせ球。

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