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新書あれこれ

奈津さんの「TWOPENCE」が、新書のレーベルについてあれこれ語っておられまして、その中に拙著も顔を出しているもので、サーチに引っかかりましたが、各レーベルについてのコメントや奈津さんのお気に入りのラインナップがなかなか興味深く、ちょいと紹介いたします。

http://twopence.blog84.fc2.com/blog-entry-391.html(光文社新書のタイトルはなぜ命令形なのか)

>御三家:岩波、中公、講談社現代
中堅:ちくま、PHP、集英社、平凡社、角川、光文社、新潮
新興:幻冬舎、小学館、アスキー、ソフトバンク、メディアファクトリーなど

>以下、私が勝手に抱いている各レーベルのイメージを書いてみます。順序は前出の序列(?)に合わせました。

ということで、

>【岩波新書】
イメージ:元祖。アカデミック。教養。青版や黄版には古典と化している名著も。
個人的お気に入り:「日本語の起源」(大野晋)、「日本人の英語」(マーク・ピーターセン)、「雇用劣化不況」(竹信三恵子)、
新しい労働社会」(濱口桂一郎)

竹信さんのとならんで、岩波のお気に入りに入れていただいたようです。

>【ちくま新書】
イメージ:視点がユニーク。面白い。良書が多い。身近な話題を扱う。
思い浮かぶヒット作:特になし
個人的お気に入り:「35歳までに読むキャリアの教科書」(渡邉正裕)、「つっこみ力」(パオロ・マッツァリーノ)、「地域再生の罠」(久繁哲之介)、「煩悩の文法」(定延利之)、「教育の職業的意義」(本田由紀)

こちらでは本田由紀さんが挙がってます。

>【PHP新書】
イメージ:読みやすい。分野は多岐にわたる。自己啓発系のヒットが目立つ。
思い浮かぶヒット作:「女性の品格」(坂東真理子)、「頭がいい人、悪い人の話し方」(樋口裕一)
個人的お気に入り:「7割は課長にさえなれません」(城繁幸)、「世代間格差ってなんだ」(城繁幸・小黒一正・高橋亮平)

と思うと、こっちでは城繁幸氏が2冊もエントリ。そして、こちらでも。

>【光文社新書】
イメージ:経済や社会問題の本が多い。タイトルが長く、なぜか疑問形や命令形。
思い浮かぶヒット作:「下流社会」(三浦展)、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」(山田真哉)、「お金は銀行に預けるな」(勝間和代)
個人的お気に入り:「若者はなぜ3年で辞めるのか」(城繁幸)、「できそこないの男たち」(福岡伸一)、「金融広告を読め」(吉本佳生)

まあ、結論としては、

>個人的には、奇をてらうこともなく真面目路線を行く岩波やちくま新書が好きです。「とにかく量産」路線のところは、ヒットが出た著者に類似作を書かせたりすることが多く、あまり好きになれません。著者もそうそう新作を書けないから、本を出すたびに字が大きく、行間が広くなっていったりして、しまいには口述筆記だったりするんですが…香山リカさんとか。やはり本好きとしては、「本への愛情」で作られている本が好き

とのことで、実際に岩波新書で出した経験からしても、作り方の丁寧さは確かですね。

ところで、日経文庫って、判型は新書版なんですが、扱いは文庫本なんでしょうか。

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コメント

拙記事、取り上げていただき恐縮です。新書に関しては出版不況どころか、かなり盛況だと思ってます。もう少ししたらレーベルも淘汰されて数が減るのかもしれませんが、丁寧に本を作っているところは残ってほしいです。

投稿: 奈津 | 2012年1月 8日 (日) 22時55分

それほど経験しているわけではないですが、レーベルによって本の作り方の丁寧さの度合いが違うことは何となく分かります。
某レーベルから依頼されて、1週間ほどで新書の原稿を書き、ゲラをみて断念したことがありますが、作りにかける手間もそれぞれの個性があるようです。

投稿: hamachan | 2012年1月 9日 (月) 09時19分

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