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2012年1月 7日 (土)

フランスのインターンシップ規制

久しぶりにヨーロッパの話題。

昨年、フランスで「シェルピオン法」というインターンシップを規制する法律が施行されたようです。EIROから。

http://www.eurofound.europa.eu/eiro/2011/11/articles/fr1111011i.htm(Strengthened regulation of internships)

>The recent ‘Cherpion’ Law strengthens existing measures and introduces requirements that offer more protection for French interns. The law necessitates the signing of a tripartite contract (between employer, intern and their educational establishment), limits the duration of internships, insists on a break between two interns in the same role, stipulates a monthly payment, increases the involvement of works councils and sets rules on probationary periods for subsequent employment.

最近の「シェルピオン」法はフランスのインターンにより保護を与える措置を強化した。同法により、インターンに関係する三者(使用者、インターン及びその教育機関)の間で契約を締結すること、インターンシップの期間を原則6ヶ月に限定すること、同一の役割の2つのインターンシップの間に直前インターンシップの3分の1の期間のクーリングオフ期間を期間をおくこと、報酬は三者間の契約で定めること、企業委員会の関与、インターンを採用する場合はインターン期間を試用期間から差し引くこと等が規定されているということです。

昨年末に邦訳を刊行したOECDの『世界の若者と雇用』でも、インターンシップは若者雇用に役立つと期待されており、特にフランスでは力が入れられていますが、一方で企業側からすると安価な労働力を使えるというわけで濫用の危険も指摘されており、こういう風にいろいろ規制を加える必要も出てくるということなのでしょう。

最後のコメントのところで、こういうやや皮肉な記述があります。

> The reluctance of the government to further tighten the regulation of internships arises partly from the fact that the youth unemployment rate in France is particularly high and therefore every individual intern represents one less unemployed person.

フランス政府がインターンシップをこれ以上規制することに消極的なのは、フランスの若者失業率が特に高く、インターンが一人増えれば失業者が一人減るからだ。

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