人を憎むことでしか自分の確認出来なくなってしまうから
NEWSポストセブン掲載の作家石田衣良さんのインタビューに、大変いい噛みしめるべき(誰が?)言葉がありました。
http://www.news-postseven.com/archives/20120102_78599.html(石田衣良 日本人は東京電力と社員を憎むのを止めた方がいい)
>・・・現代人は常に不安やストレスにさらされていて、そのはけ口として外部に単純な悪を設定したがる。外国ならそれが移民排斥などの民族問題になるんでしょうが、日本の場合は一部韓国や中国に向かっている以外は、今は東京電力や政府に向かっているんじゃないでしょうか。でも地震が起きる前はみんな、普通にテレビをみたりゲームをしたりして原発の恩恵にあずかっていたわけですから。
正当な批判はすべきなんですが、「会社を潰してしまえ」とか「社員の給料をゼロにしろ」とか、無茶苦茶なことをいう人もいる。
でも簡単に人を憎むのは止めた方がいいですよ。心の機構がそうなってしまうと、次からは人を憎むことでしか自分の確認出来なくなってしまうから。
まことに、ネット上を見れば、「人を憎むことでしか自分の確認出来なくなってしま」ったと覚しき人々が、居丈高な「正論」を振り回す姿が・・・。
そして、その精神構造が政治に持ち込まれると、「憎悪感情を正論として振りかざす政治」が蔓延っていくわけです。
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