労働安全衛生法改正案閣議決定
まだ厚労省のHPには出ていませんが、最後の関門で難産気味だった労働安全衛生法の改正案が、ようやく閣議決定に至ったようです。
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819481E2E0E2E2978DE2E0E3E0E0E2E3E39790E3E2E2E2?n_cid=TW001(職場の分煙義務化 労働安全衛生法案を閣議決定)
>政府は2日、職場での受動喫煙の防止を目的に全面禁煙か、喫煙室設置による分煙を事業主に義務付けることを柱とする労働安全衛生法案を閣議決定した。従業員の健康診断でストレスに関するチェック項目を設け、医師などに検査してもらうことも義務付ける。
こういう風に、マスコミにかかるとどうしてもタバコ規制問題が中心になるのですが、もちろん、それも一つの柱ですが、労働政策的に見てより重要なのは、メンタルヘルス関係の規定です。
これについては、震災で法案提出が延期される直前に、『季刊労働法』にこういう解説を書きましたが、
http://homepage3.nifty.com/hamachan/mentalhealth.html(メンタルヘルスの労働法政策)
この文章の冒頭に、
>今国会に提出される労働安全衛生法改正案には、世間で注目度の高い職場における受動喫煙防止対策とともに、職場におけるメンタルヘルス対策が含まれています。・・・
と書いちゃってるんですね。これはもう、神様でもなければやむをえない間違いだと思いますが、
それが今臨時国会に出すべく、法案要綱の諮問答申も済ませたのですが、そのタバコ規制が、オヤジ狩りじゃないかという反発を招いたらしく、なかなか閣議決定に至らなかったのですが、
http://kitasharo.blogspot.com/2011/11/blog-post_12.html(改正労働安全衛生法案の提出見送り)
http://kitasharo.blogspot.com/2011/11/blog-post_18.html(改正労働安全衛生法案の提出あるのかないのか? )
なんとか、卓袱台は元に戻ったようです。
労政審諮問バージョンの改正法案要綱はこちらです。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001slpa-att/2r9852000001slqr.pdf
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