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2011年12月21日 (水)

こういうスタンスは、管見の限りではこれまでありそうでなかったもの

拙著『日本の雇用と労働法』へのブログ上での批評です。

http://blog.goo.ne.jp/hiroyuki-ohba/e/c55808170b8c3a9e9edd2a1a77e05d67

>日本の雇用システムと、対する労働法制の二つについて解説する新書版。必要な情報について、レベルを落とさずに241ページの中にぎっちり詰め込んであるものの、そのせいで難解になっているということはない。むしろ、明快な図式が冒頭に示されているので、労働関連法規や、事件またはそれをめぐる判例の解釈が理解しやすい。

というふうに、まず評価していただいた上で、拙著の概略を簡単に説明し、最後のところで、こういう風に仰っていただいております。

>以上のように、本書は日本で働く人すべてに勧められる内容である。経済学者のように単純化した労働市場観から現実を一刀両断することもなく、法学者のように個々の労働者の権利にこだわって労働市場の大局を見失うこともない、非常にバランスの取れた記述である。こういうスタンスは、管見の限りではこれまでありそうでなかったもので、説得力のあるものだと思える。

いやあ、「経済学者のように単純化した労働市場観から現実を一刀両断することもなく」、「法学者のように個々の労働者の権利にこだわって労働市場の大局を見失うこともない」というのは、まことにわたくしの意図するところを的確に指し示していただいており、その意図したことがちゃんと実現できているよ、というお言葉は感涙ものです。

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