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2011年12月23日 (金)

柊木野さんの拙著書評@『経営法曹』

経営法曹会議より『経営法曹』171号をお送りいただきました。いつもありがとうございます。

さて、今号の特集は何より、中山慈夫、角山一俊、加茂善仁、木下潮音、中町誠、松下守男、石井妙子という経営法曹ビッグネームが顔を揃えた座談会「労働組合法上の労働者性問題」ですし、

経営法曹会議の欧州視察団報告はデンマーク、オランダなどフレクシキュリティ系の国々で、労働弁護団との対比という意味でも興味深いのですが、これらについては、また改めてじっくりと紹介させていただくことにして、

ここでは巻末近くの「最新文献情報」で拙著『日本の雇用と労働法』を取り上げていただいている柊木野一紀さんによる書評を。

>本書では、労働省の行政官の経験を有する著者により、詳細な研究を元に、テーマごとにわが国の雇用社会の歴史とこれに労働法制・判例法理がいかに影響を受けてきたかを分かりやすく、また読みやすい分量で解説がなされている。労働法の教科書を読んでいるだけでは容易に理解できない過去及び現在の労働法制・判例法理をより深く理解することが出来る内容となっている。

以下、拙著の内容を順次解説され、最後に

>個人的な感想であるが、雇用社会の戦後の歴史を意識することはこれまでにも多々あったのだが、戦前の歴史まではほとんど意識することはなかった。しかし、本書では戦後はもちろん戦前の雇用社会の動向が具体的に述べられていることが、私にとっては新鮮であった。特に、労使関係に関する「戦後労働運動は戦時体制の嫡出子」との表現や、賃金制度を「戦時中の皇国勤労観に基づく政策方向が、戦後急進的な労働運動によってほとんどそのまま受け継がれていった典型的な領域」であるといった記述はインパクトがあり、この点でも本書を興味深く読むことができた。

との感想を示されています。こうした記述は、自分でも意識的に使ったものであるだけに、注目していただいているのは嬉しいことです。

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