有期労働契約の在り方に関する論点
昨日の労政審労働条件分科会に、「有期労働契約の在り方に関する論点(案)」という紙が配られたようです。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001ui8j-att/2r9852000001uidb.pdf
今のところ、資料がアップされただけなので、どういう議論がされたのかは定かではありませんが、こういうことが書かれています。
・有期労働契約は、合理的な理由がない場合には締結できないような仕組みについてどのように考えるか。
入口規制の是非ですね。
・有期労働契約が長期にわたり反復更新された場合には、期間の定めのない労働契約への円滑な転換が図られるような仕組みについてどのように考えるか。
出口規制です。
・確立した判例ルールである「雇止め法理」は、有期労働契約の更新に関して広く労使で認識を共有すべきルールとして、その内容を制定法化し、明確化を図ることについてどのように考えるか。
これも出口規制。
・有期契約労働者に対する処遇として、「期間の定め」のみを理由とする不合理な処遇(不利益取扱い)を禁止することについて、どのように考えるか。
均等問題です。
・労働契約の契約期間の設定・変更については、労使の個別合意に拠るべきことを明確化するとともに、契約更新の判断基準を労働契約の内容として明確化するよう使用者に求めることについて、どのように考えるか。
と、まあ、いままでの論点をざっくりと要約しただけのようにも見えますし、一部はこれで行くぞ、という趣旨のようにも見え、なかなか興味深いリストです。
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